Bonne journée, photo challenge

Lens-Artists Challenge #286: Weather


日本語は下に Japanese text at bottom

It was always raining when I did something different from ordinary days. Sometimes it was snowy in wintertime. When I supported my family who had to do something important, when I visited a place that I was looking forward to, when I had to do unpleased things, it always rained. For a long time I didn’t understand why.
After many years have passed, I realized that I remember bad weather as a bad memory. I learnt even also that a rain makes up the world being beautiful.

Lens-Artists Challenge #286: Weather

いつもと違うことをするときはいつも雨が降っていた。 冬には雪が降ることもあった。 大切なことをしなければならない家族をサポートするとき、楽しみにしていた場所に行くとき、嫌なことをしなければならないときは、いつも雨が降っていた。 そして長い間その理由が分からないでいた。
何年も経って、悪天候のことは嫌な思い出として覚えていることに気づいたのだった。 雨が降ってこそ世界が美しいということも。

Art, Bonne journée

Jazz


 クラシック音楽は歴史として記録されるアートである。ミケランジェロの彫刻がギリシャ芸術の復刻であろうと素晴らしく、ミケランジェロの彫刻の精巧なコピーがこの現代に飾られていても美しい事に変わりがないように、グレングールドの弾くAACで記録されたバッハのゴールドベルク変奏曲を通勤電車の喧騒の中で聴いたとしても、歴史に刻まれたアートは普遍の価値を持つ。

 ジャズはライフスタイルである。それがブルースやラグタイムに期限を持とうとその拡大期に大衆音楽として完成したものであろうと、ひとたび生活の場にその音楽が漏れ出せば、軽快で自由闊達な空気が周囲を包み込む。

 ポップスはエンターテイメントである。人は街角に今流れるポップスに時代の空気を感じながら、嫌なことも楽しいことも思い出す。そうやって咀嚼し切れない一日の出来事は昨日の記憶へと昇華する。エンターテイメントとして消費され続けるからこそポップスは記憶に刻み込まれる。

 ロックは生き様である。ロックが流れていようといまいと、自分のスタイルを貫けばロックは成立する。ただ、自分を貫くことは容易ではない。容易でないから生き様になるのだ。

 若い頃はロックに憧れたりもしたが、今はもうジャズばかりを聴いている。ラップには音楽を感じられないし、 K-POPもJ-POPも時に雑音にしか聞こえないことすらある。きっとそれは、歳をとってきたということなのだろう。自由が容易に得られるものではないと知り、日々の機微をいなす法を覚えた今、ジャズあたりが落ち着くということなのだとふと思ったのだった。

Bonne journée, photo challenge

Lens-Artists Challenge #284: Day and Night


日本語は下に Japanese text at bottom

Yokohama is a big city but it has a short history. It was in 1859 that Yokohama suddenly appeared in Japanese history, let alone world history. That was only 160 years ago. The peaceful era that had lasted for 300 years entered a major turning point after a mission from the United States appeared. Yokohama became the place to open a port for them. Fifty years later, the red brick warehouse was built as a national bonded warehouse. Now that its role has ended, it is now a beautiful shopping mall that is loved by citizens.
Above picture was taken there at night time. The historical scenery during the day and the energy at night seem to symbolize modern Yokohama.

Lens-Artists Challenge #284: Day & Night

横浜は大都市である。歴史は浅い。横浜が世界史どころか日本史に突然登場するのは1859年のことである。わずか160年前でしかない。300年も続いた平和な時代は、アメリカからの使節団が現れたのちに大きな転換期を迎える。横浜は、彼らのために港を開く場所となった。その50年後、赤レンガ倉庫は国設の保税倉庫として作られた。今ではその役割を終え、美しいショッピングモールとして親しまれている。

Bonne journée, Photo

faveur, favor


«Comment est-ce que je fait pour aller la ba?»
«Oh, il faut que vous vous reposerez un peu.»
«Alors, je peux te demander une faveur?»
«Non.»

“How do I get over there?”
“Oh, you need to rest a little.”
“So, can I ask you a favor?”
“No.”

「どうやったらあそこまで行けるの?」
「ああ、少し休んだほうがいいですよ。」
「じゃあ、お願いしてもいい?」
「だめ。」

Il est étonnamment difficile de prendre des congés. Les causes résident à la fois dans l’environnement et en moi-mêmes.
It’s surprisingly difficult to take time off. The causes lie both in the environment and within myself.
案外休みは取りにくい。その原因は、環境にも自分にもある。

Above photo was taken in France and obviously nobody would care where it is.
上の写真はフランスで撮ったものだが、誰もそれがどこかなんて気にしないだろう。

Bonne journée, Photo

カンゲンクゲン


湿気が溶けこんだシャツの重みに
上がらなくなった両肩と
白く凍った空に吸い込まれていく
ヒリヒリ痛む首筋とを
忘れようと歩き出す昨日

ギッタン カンゲン
クゲン ムゲン
ラッカン キッタン
ギーチョン グン
青野原に潜むスニーカー
蒸せかえる沈黙
耐えきれず鳴くキリギリス
蚊をつぶす手が誘う静寂
シンシン カンシン
シカン オカン
クウカン ゴッカン
シータン ズン
白い息に痺れ始めたスニーカー
諫言を重ねたメッセージ
不意に広がる空から落ちる六花
音の染み込んだ土色の死骸

無限 諫言 歓楽 苦言
思い出すには単純過ぎる昨日

 このBlogには習作でも掲載してきたが、今回もネコトコトリのシリーズの新しい試みである。単なる言葉の遊びと思われるかもしれないが、毎回何かしら試していることがあって、今回は感じ二文字の熟語とリズムの組み合わせをテストしている。
 もし、夏と冬とが同居したシーンと快楽と苦行が淡々と同居する日常とが混じり合った記憶のようなものとを感じ取っていただけたら、この詩は成功したと思っているのだが、どうだろうか。