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Mostly Monochrome Monday #465


I suddenly remembered that the airplane, making a languid hum as it flew beneath the dark rain clouds, was headed for the needle-like runway of a beautiful remote island.

黒々とした雨雲の下を気だるい音を立てながら飛ぶ飛行機がむかっているのは、美しい離島の針のような滑走路だと急に思い出した。

A Part of Mostly Monochrome Monday

Bonne journée

タイパとカモフレ


 タイパという言葉が広く認知されるようになったのは、わずか数年前の話らしい。Webをあさってみると2020年前後から一般化したといった説明もある。コロナ禍の真っ只中である。自分はといえば、その頃は日本を離れていて、帰国してみたら意味不明なタイパが使われていたという記憶はあるのだが、残念ながら浦島太郎の世界だ。タイパという考え方の是非はともかく、これだけネットワークやAIが発達して、たっぷり時間ができたというのに、まずは答えを求めるなんてどういう事?という疑問だけは隠さず言っておきたい。

 ただ、どこかのアメリカ人ジャーナリストが、「スマフォがなかった昔はどうやって暇つぶししたんだろう?」なんて書いているところを見ると、タイパと時間的余裕は別な話なのかもしれない。昔は何でも忙しかったのだ。せっかく時間的余裕が出来たのに、タイパを求めるなんて、もったいない。AIのサマリも常識になって、仕事で会話していても読解力の低下を明確に実感するのだ。

 最近の新語といえば、カモフレなんてのもある。こちらの方は、タイパに遅れること数年、2023年前後からの言葉だそうだ。つまり流行ったのはコロナ禍がひと段落ついて過去の話のように語られ始めた頃だ。マイナビによれば、「恋人はいらないけれど1人は寂しい……という気持ちを埋めてくれるのがカモフレの存在」という事なので、こちらの方は、昔と何も変わっていないのかもしれない。昔から、恋愛関係にはなりたくないが(あるいはなれないが)、異性の友達と過ごすのは安心するといった話はよく聞くことだ。そんな感情に今風にカモフレという言葉を作ったという事なのだ。キスフレとかオフレとかいった言葉は、きっとカモフレの派生語に違いない。

な〜んだ、ひと昔前はそれを「友達以上・恋人未満」と言ったのだ。相手に彼女・彼氏が出来たら距離も置くし、その彼女や彼氏との関係についての相談にも乗る。そんな頼れる異性の友達がいたって良いではないか。友達以上・恋人未満なら昔からある。もし、そう思ったのなら誤解らしい。私と同様、あまり若くはないって事かも知れない。

 カモフレはあくまでもカモフラージュであって、一緒に温泉宿に行っても性的な関係は一切ない。ホントにそうなのかどうかは知らないが、ある記事によればそうらしい。昔だってそういった関係はあったかもしれないが、性的な関係まであるのに恋人ではないという感じが「友達以上・恋人未満」にはあった。もしかしたら、昔のアッシー君の関係に近いのか?

 タイパと同じで、従来からの文脈では捉えられないものがあるから、新語ができたのだと理解するべきなのかもしれない。コスパだって、いつも良い意味で使われるわけではないのに、タイパなのだから、単純に昔からの価値軸で物事を見るべきではない。

 でもなあ、コロナの時期に何があったのだ?
 だんだん心配になってきた。

Cross Cultural, Photo

(Floral) Friday Fragments #284


 いよいよアホみたいに気温の高い夏がやってきて、街角に咲く花も少なくなった。近所にいくつかある百日紅を楽しみにしていたのだが、ほとんどが切られてしまって、あまり見かけなくなったし、高速道路沿いによく植えられていた夾竹桃も流行りではないらしい。環境変化に強いヒルガオのような「雑草」はまだまだ咲いているが、流石に花数は少ない。

 我が家の玄関先にほったらかしにされているランタナの鉢植えは、あまりの暑さに花芽を落とし始めた。ヘリオトロープに至っては、完全に成長が止まった感じに見える。35度を超えるのが常態化するなど、10年前には想像もできなかった。

 先日SNSを見ていたら、欧州熱波に対して、フランス人は馬鹿だから景観を重視してエアコンをつけるのを禁止しているとか、人種差別の国だから低所得者は冷房も買えないとか、根拠のないポストがたくさんあって驚いた。もちろん、そんなことはないし、他のポストを見れば書いている人が差別的な感覚の持ち主でわざと煽っていることは明らかだったが、きっと一部の人にはそんな風にも見えるのかもしれないなとは感じたのだった。

 欧州熱波は、ほとんど毎年のようにやってくる。年に1回か2回。アフリカからの熱波がジブラルタルをわたり、スペインからフランス、そしてドイツへとやってくる。そんな大気の循環とそれを支えるであろう暖流があるから、北海道よりはるかに高緯度でも冬を過ごすことができる。そのあっても2回程度の熱波は、数日の間40℃もの高温を涼しい欧州にもたらす。何しろ、普段の夏の気温は、最低気温15℃、最高気温25℃程度である。もちろんスペインあたりやフランス南部ではもっと上がるし、北欧ならずっと涼しいが、多くの地域では冷房はいらない。むしろ夏でも長袖の上着が必要なほどである。そんな地域だから、たった3日のために冷房は導入しない。普及しないから高額だし、高額だからますます冷房が馬鹿馬鹿しい。知人も散々悩んで、結局冷房を買っていない。

 とはいえ、そんな地域に40℃の熱波がやってくれば、当然死者が出る。駅や公共施設では水を配ったり、噴水を開放したりと対応に忙しい。路上生活者には、ボランティアが声をかけて回っている。地球温暖化に対して欧州が敏感なのは、そうしたことも背景にありそうだ。