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(Floral) Friday Fragments #280


 屋根と外構の痛みが蓄積してきて、そろそろきちんと修繕しないとダメだな、なんてことになってから数年。小手先の修理はしてきたものの、自分では手に負えなくなってきたので、ようやく重い腰を上げて、いつもの業者さんに修繕を依頼した。

 ここ数年続く人手不足と資材不足や価格高騰で、実際に修繕を開始するまでに時間がかかり、後半は梅雨になってしまいそうだなあなんて思っていたら、今年は平年通り梅雨が始まって、すっかり梅雨に被ってしまった。しかも、いつまでも降ったり止んだりの本格的な梅雨。おまけに早くも台風が3個通過。僅かに晴れた隙間を縫って撮ったオシロイバナ(白粉花)の写真がやけに夏っぽく見える。

 幸いにも本格的な雨になる前に屋根の修復を終えられたのでひと安心ではあるが、どうしてこうも雨好きなのかななんて、意味不明な疑問を自分に投げかけてみた。もちろん、意味などない。

 さて、白粉花の受粉がスズメガによるものだといったことがWebに書かれていたりするが、そうしたウンチクが、案外楽しかったりする。今回は、根や種子が生薬として使われることよりも、それがアルカロイド成分だという事に驚かされた。子供の頃、あれほど遊んだ種子は安全だったのか?

 まあ、今更である。

 以前にフランスでほとんど毎日昼食を食べていたカフェテリアが、ある日お詫びのポスターを貼り出したことがある。曰く、前日に提供したパンに微量の麻薬成分が含まれていたとのこと。健康には問題ない僅かな量だが、今後、チェック体制を強化するというのである。その時の同僚の反応はこうである。
「よくやった!道理で会議で良いアイデアがどんどん出てくるわけだ。ブラヴォー!」
まあ、今更とはそういうことである。

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Mostly Monochrome Monday #460


I wonder if the slight fear I feel in the dark, damp back alleys hidden in the shadow of large trees is because, as an adult, I’ve come to understand the world more than I thought.

大きな木の影の暗く湿り気のある裏道に少し怖さを感じるのは、大人になって、案外、世の中理解してしまっているからなのだろうか。

A Part of Mostly Monochrome Monday

Bonne journée

Building up a New Nest

This must have seemed like the perfect spot for this pigeon. A newly created, flat area where no one ever goes. Half of it is sheltered from the rain, and the netting blocks the view from outside. For days, she had scouted the location repeatedly, making sure no one would come, before finally starting to build her new nest.

But there was something I had to tell her. The reason no one had come was because the construction had been delayed by the rain. People would be passing through here tomorrow, and the scaffolding itself would be dismantled next week. Before she laid her eggs, she would have to move somewhere else.

I wasn’t sure if she would understand what I was saying, but I went to tell her anyway. When she saw a huge human suddenly appear, she panicked and never came back.

I’m sorry.


 この鳩にとっては格好の場所に思えたのだろう。新しくできた誰も来ない平らな場所。半分は雨に当たらず、外からの視線はネットで遮られている。数日前から下見を重ね、誰も来ないことまで確認してようやく作り始めた新しい巣。

 でも、彼女に伝えなければならないことがある。人が来なかったのは、雨で工事が遅れたから。明日にはここを人が通り、来週には足場そのものが解体される。卵を産む前に、他の場所に移動してもらうしかない。

 言葉が通じるかどうかわからないが、仕方なくそう伝えに行くと、突然現れた巨大な人間を見て慌てふためき、もう二度と戻らなかった。

 すまない。

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(Floral) Friday Fragments #279


「その400字には、可能性しかない。」

東京都のスタートアップ支援のコピーを見て、ドキッとした。
そうなのだ。
いくらアイデアが良くても、
いくら計画が明確でも、
それは可能性があるというだけで、実践的であるかどうかは別な話。
可能性はいくらでもあるかも知れないが、
それが成功するかどうかは別な話。

つまり
「そのあなたが思うアイデアには、可能性以外の肝心なものがないから、東京都が手伝ってやる。」
そう言っているに違いない。
そんなストレートな言い方しなくても…

で、後で気がついた。
これは、今時の言い方であって、
あなたの思いには必ず可能性があると言っているのだと。
ストレートに課題を言っているのではなく、
「成功する予感しかない」
といった今時の表現なのだ。
ああ、理解できない。時代についていけない。

言葉なんて時代と共に変わるもの。
理解できないからといって文句を言うものでもない。
とは言え、冷静に考えてみれば同じこと。
可能性があるから支援するよと言うのと、
可能性以外がないから支援するよと言うことに、
さして違いは無いのだ。

紫陽花もそろそろ終盤。
伝統的な色合いが梅雨時の少し暗い空に優しく見える。
今週は、大嫌いな書き方をしてみた。
慣れないことは、するものじゃない。