Bonne journée

値上がり


 まあ、色々値上げである。
 食料品は、この10年で1.5倍から2倍くらいになったような気がする。元々軽かったポテトチップは、内容量が2/3くらいになり、値段は1.5倍くらいになったから、実質的に倍くらいになったのだろう。価格構造を知る身からすれば、かなりの便乗値上げが含まれているが、そうしたことも含めて、市場経済というものである。

 一方、給料が上がらないなんてのは当たり前の時代になったが、労働市場が北米ほど流動的にはなっていないから、上がらなくて当然でもある。しかも、日本にはサービスへの対価という概念もない。だから、どれほどサービスを良くしても、価格には添加しにくい。

 そこにきて、円安である。4年ほど前に下落するよと警告したにもかかわらず、誰も相手にしなかった円安。何でも高いのは当然ではある。日本は輸入に頼っている国なのだ。輸出産業の利益が出たのは、円が安かったからではなく、円の競争力があったからなのだ。

 さて、何でこんなつまらないことを延々書いているのかといえば、MacBookである。昨年、思い切って買い替えたMacは、もはや手がでないほど高い。単純には比較できないが、自分が使っている構成だと、8万円くらい値上がりしたような計算になる。差分で iPadが買えるじゃないか!なんて思ったら、iPadもかなり値上がりしていて、そう簡単な話でもなかった。

 もはや、世界は以前の世界ではなくなったのだろう。やれやれ。

Cross Cultural, Photo

(Floral) Friday Fragments #280


 屋根と外構の痛みが蓄積してきて、そろそろきちんと修繕しないとダメだな、なんてことになってから数年。小手先の修理はしてきたものの、自分では手に負えなくなってきたので、ようやく重い腰を上げて、いつもの業者さんに修繕を依頼した。

 ここ数年続く人手不足と資材不足や価格高騰で、実際に修繕を開始するまでに時間がかかり、後半は梅雨になってしまいそうだなあなんて思っていたら、今年は平年通り梅雨が始まって、すっかり梅雨に被ってしまった。しかも、いつまでも降ったり止んだりの本格的な梅雨。おまけに早くも台風が3個通過。僅かに晴れた隙間を縫って撮ったオシロイバナ(白粉花)の写真がやけに夏っぽく見える。

 幸いにも本格的な雨になる前に屋根の修復を終えられたのでひと安心ではあるが、どうしてこうも雨好きなのかななんて、意味不明な疑問を自分に投げかけてみた。もちろん、意味などない。

 さて、白粉花の受粉がスズメガによるものだといったことがWebに書かれていたりするが、そうしたウンチクが、案外楽しかったりする。今回は、根や種子が生薬として使われることよりも、それがアルカロイド成分だという事に驚かされた。子供の頃、あれほど遊んだ種子は安全だったのか?

 まあ、今更である。

 以前にフランスでほとんど毎日昼食を食べていたカフェテリアが、ある日お詫びのポスターを貼り出したことがある。曰く、前日に提供したパンに微量の麻薬成分が含まれていたとのこと。健康には問題ない僅かな量だが、今後、チェック体制を強化するというのである。その時の同僚の反応はこうである。
「よくやった!道理で会議で良いアイデアがどんどん出てくるわけだ。ブラヴォー!」
まあ、今更とはそういうことである。

Photo

Mostly Monochrome Monday #460


I wonder if the slight fear I feel in the dark, damp back alleys hidden in the shadow of large trees is because, as an adult, I’ve come to understand the world more than I thought.

大きな木の影の暗く湿り気のある裏道に少し怖さを感じるのは、大人になって、案外、世の中理解してしまっているからなのだろうか。

A Part of Mostly Monochrome Monday

Bonne journée

Building up a New Nest

This must have seemed like the perfect spot for this pigeon. A newly created, flat area where no one ever goes. Half of it is sheltered from the rain, and the netting blocks the view from outside. For days, she had scouted the location repeatedly, making sure no one would come, before finally starting to build her new nest.

But there was something I had to tell her. The reason no one had come was because the construction had been delayed by the rain. People would be passing through here tomorrow, and the scaffolding itself would be dismantled next week. Before she laid her eggs, she would have to move somewhere else.

I wasn’t sure if she would understand what I was saying, but I went to tell her anyway. When she saw a huge human suddenly appear, she panicked and never came back.

I’m sorry.


 この鳩にとっては格好の場所に思えたのだろう。新しくできた誰も来ない平らな場所。半分は雨に当たらず、外からの視線はネットで遮られている。数日前から下見を重ね、誰も来ないことまで確認してようやく作り始めた新しい巣。

 でも、彼女に伝えなければならないことがある。人が来なかったのは、雨で工事が遅れたから。明日にはここを人が通り、来週には足場そのものが解体される。卵を産む前に、他の場所に移動してもらうしかない。

 言葉が通じるかどうかわからないが、仕方なくそう伝えに行くと、突然現れた巨大な人間を見て慌てふためき、もう二度と戻らなかった。

 すまない。