Cross Cultural, Photo

(Floral) Friday Fragments #277


 梅雨前に楽しめてよかった。
 どことなくハイビスカスにも似たタチアオイ。同じアオイ科だから近いのかと思いきや、ハイビスカスはフヨウ族、タチアオイはタチアオイ族なので、分類的にはあまり交流のない遠い親戚くらいの関係だろうか。確かにタチアオイは、すっと天に向かって伸びる芯のしっかりした草のイメージだが、ハイビスカスはあちこちに枝を延ばす木質のイメージ。花の咲き方が多少似ているだけで、咲いていない時は別物ではある。

 そんなタチアオイだが、梅雨葵(つゆあおい)という別名を聞くと、俄然、イメージが変わってくる。本来は6月の半ばくらいから7月下旬にかけて、徐々に下から花咲いて行く。梅雨が始まると同時に咲き始めて、てっぺんの花が咲く頃には梅雨が明けている。だから梅雨葵。そんな季節感だが、最近は5月の中旬には咲き始めてしまうような気がしないでもない。気温が早く高くなってくるのが原因なのだろうか。
 それでも、この呼び方が静かで良い。漢字よりもひらがなの柔らかさが似合っている。つゆあおい。梅雨明けの青空に映える真っ赤なタチアオイも悪くはないが、つゆあおいの静けさも悪くない。

 ハイビスカスのような亜熱帯のイメージのタチアオイと梅雨の肌寒い朝のつゆあおい。なんて、対比を考えていると、頭の片隅の理性がオイオイと割り込んできた。ハイビスカスは冬の花。なんとなく南国のイメージを持ってしまうが、必ずしもそうではない。
 あー、オクラが食べたくなってきた。まだ、もう少しかかるなあ。

Bonne journée

Fallot


 微かな苦味と鮮烈な辛さが鼻を突き抜ける。
 エストラゴンのマスタードを頂いた。老舗、ファロ(Edmond Fallot)の看板商品のひとつ。ディジョンかブルゴーニュの淡い黄色が一番知られているのだろうが、ファロには色々な香りがあるらしい。エストラゴンはヨモギの仲間らしく、香りが鮮烈で、サンドウィッチに使ってみたら、やたらと美味しい。これを選んでくれたことに感謝である。

 フランスには、案外辛いものが少ない。フランス・バスクのエスプレット(Espelette)の唐辛子や身近な中近東やアフリカの食品を除けば、広く使われるのはマスタードくらいじゃないかと思う。色々な味が重層的に折り重なったものが美味しいとされる伝統には、辛さは邪魔なのかも知れない。
 マスタードは例外的に使われていて、「あんなもの邪道だ!」とか言いながら、肉にたっぷりつけて食べていたりもする。「何が食べたい?」「うーん、肉」という会話はデリカシーに欠けるとか、「辛いものは苦手だ」とか、どこまで信頼して良いものやら。

 というわけで、エストラゴンのマスタード。おすすめです。

Cross Cultural, Photo

(Floral) Friday Fragments #276


 今更この写真?そう言われそうですが、出しそびれていました。今週は、どうかご容赦ください。
 ちなみに撮った理由は蜂です。えっ、蜂なの?そう言われそうですが、中央の左寄りにちゃんと飛んでいます。何度も言いますが、今週は、どうかご容赦ください。

 昔は、古い300mmマクロ・レンズなんてものを持ち出して、こんな写真をよく撮っていました。300mmですからもう少し蜂に寄っていましたし、そんなレンズ特性を活かして、柔らかな光を捉えるようにしていました。でも、最近は、そんな教科書通りの写真を撮ってもつまらないと思うようになりましたし、何よりも、肩凝りを覚悟で持ち歩く元気がありません。フルサイズセンサー用の300mmなんて、ご飯食べるのにスコップ持ち出すようなものです。今時のスマホなんて、小さなコップいっぱいの水より軽いのです。

 えっ?分かっています。言い訳です。ウエイトトレーニングだと思って、持ち歩けば良いのです。鍛えるより先に、肩凝って腕が上がらなくなりそうですが。

 で、蜂は見つかりました?