
この写真は、ある人にとってはちょっとトリックっぽい。
ジャスミンの強い芳香をたどって周囲を探してみれば、ハゴロモジャスミンのような白い5弁の花が朝の静まり返った空気の中で光にあたっていたのだが、よく見れば地中海の木陰のような涼しげな緑がキラキラしている。見たことのない美しい木だなと思って近付いたら、ジャスミンが絡みついていたのは低木のオリーブだった。オリーブももう間も無く開花の時期だが、これほど一体化していると、私のようにうっかりしている人間は、騙されてしまいそうな気配である。
もしかすると、コーヒーの花やレモンの花もこうやって絡みついたら面白いかななどと想像しながら写真を撮った。どちらも木としては強く硬い枝が広がるから、ジャスミンのようにはいかないだろうなとも思うが、何だか興味深い。
それにしてももどかしいのは、フォーカス合わせである。この写真は手元にiPhoneしかなかったので、その標準レンズで撮影したが、思ったところになかなかピントが合わない。これがファインダを覗いて手動でフォーカスできたら簡単なのになどとぶつくさ言いながら撮影しているのは、正直変なやつである。もちろん、スクリーンをタッチしてフォーカス位置を指定しているのだが、なぜか奥にピントがあったりもする。それでも機動力の高いiPhoneだからいつでも写真が撮れているので、どちらが良いとも言い難い。
また来週にでも撮り直そう、なんて思っている間に花は終わってしまうのだけれど…



