Cross Cultural, Photo

(Floral) Friday Fragments #296


 さすがに秋らしい日差しになってきたが、今年も10月だというのにまだまだ半袖で過ごすことも多い。先週末は、金曜日から3日連続で膝上丈のジョガーパンツで過ごしてしまった。いや、暑いんだからそれでいいだろうなって理性は言っているのだが、心のどこかで、この季節にその格好で外を歩いたら恥ずかしいだろうなんて思わないでもない。

 それで思い出したのだが、2021年に一時帰国で横浜に2週間ほどいた時のことである。10月だったので住んでいたフランスは完全に秋の気候だった。長袖は当たり前の季節だったわけだが、日本は結構暑いよとは聞いていた。仕方ないから少し薄手の長袖に上着を羽織って飛行機に乗り、羽田に着いて上着を脱ぐ作戦にした。で、帰国してみたら、暑いのなんの。結局毎日半袖にショートパンツで過ごすことになった。

 暑いくらいの方が楽ちんな格好でいられるし良いかなとは思ったが、洗濯も忙しい。そんな状況でフランスに戻る直前まで遅い夏を満喫したのだが、最後に免許証の処理を予定していて、神奈川県の試験場まで出かけることになっていた。そしてその朝は、天気予報通り雨が降っていた。ずっと晴れて暑い日が続いていたので、フランスに戻る前に少しフランス的な気候になるのは良いかも知れないと、かなり楽観的に考え家を出た。

 すると、そこそこ悪天候の外は、小雨と同時に風が吹き、乗ろうとしていたバスはなかなか来ない。念のために持っていた上着を着ても背中まで寒くなる。直前まで30度近い気温にTシャツで過ごしていたというのに、長袖に上着でもガタガタ震えるレベルである。そこでようやく思い出した。もう10月なのだ。寒い日は寒い。その前までが例外だった。なんとか用事を済ませ、フランスに帰ってみれば、もう秋が深かった。

 秋らしい秋が恋しい。

Cross Cultural, Photo

(Floral) Friday Fragments #295


 この写真、どうしようかなあ?なんて考えているうちに、ようやく晴れが続くようになりました。今更ですが、アップしています。晴れ続ければ雨が降って欲しいと思い、降り続ければ晴れて欲しいと思うワガママな自分ですが、今年は、しばらく晴れで良いとさえ思うほどに、横浜は雨が続きました。東京も連続降水記録が2019年を上回って史上最長だったそうですが、数字以上に降っている感じがします。雨の中で露天風呂だなんて日もあって、ブルターニュみたいだと冗談を言うほどでした。ちなみにフランス人にとって雨のイメージのブルターニュですが、年間降水量は東京とかわりませんし、フランスでも平均的なレベルです。要は、はっきりしないお天気が多いということですね。

 さて、ようやく晴れが続くようになったと思ったら、秋本番です。美味しい秋、爽やかな秋、落ち葉が憂鬱な秋。いや、秋なんだから落ち葉が多くて当然です。むしろ、その落ち葉が風に吹かれてカサカサと音を立てるのも風情というものです。その音に重ねるようにヤモリのなくチチチという寂しげな声。 

 いや、どれほど風情があろうが、近所の公園の桜が葉を落とすこの時期は、掃いても掃いても桜の葉が車庫に入り込んできます。それどころか、家の周りの側溝や市道の階段にも桜の葉が積み重なってゆくのです。春に花見をして楽しんだ方が、秋の落ち葉を片付けにきてくれるわけではありません。もちろん、それで良いのですが、無限に続く掃き掃除が悩みのタネ。何か良い手はないかなあと考えてしまいます。

Bonne journée, Cross Cultural

シェーブル(chèvre)


 「フランスに住んでいたこともあるのにワインを飲まないなんてもったいない。」

 何度も言われた忠告だ。余計なお世話だと言いたいところだが、まあ、その通りです。はい。
 飲まないのではなくて、たくさんは飲めない体質なのである。なんだか先週の温泉ポストと似た展開だが、誰だってそういった部分はあるわけで、たまたま二週連続でそんな話を書く事になった。
 で、今週の話はワインではない。おい、ワインを飲まない話じゃなかったの?と言われそうだが、少なからぬ日本人がワインと関連すると感じているチーズの話である。

 フランスのそれなりに伝統的な形式のレストランに行けば、チーズはメインとデザートの間に出てくるものである。何種類ものチーズが載せられたワゴンがテーブル間に引っ張り出されて、客は講釈を聞きながらチーズと食べ方を選ぶ。
「これはこのまま。好きだからカビも残して、もう少しドライなイチジクジャムはないかな。」
 そんな調子で食べたら食い倒れるというレベルの量でメインの後にチーズを食べて、これまたメイン並みのデザートに突入だ。そのチーズに合わせてデザートワインを頼んだりはするが、チーズとワインはセットではない。
 そもそも、大抵の客はそこまで食べない。何しろ、8時くらいからオリーブあたりをつまみに中庭での食前酒を楽しみ、全員が揃うのを待ってテーブルについて食事をオーダー、前菜が出てくるのが9時という状況で、チーズの時間は10時過ぎ、もしかしたら11時。その時点でもう腹一杯なのだ。それからデザートを食べて、チョコレート付きのコーヒーを飲んだら12時。もう、ほぼシンデレラ。というか、そんな文化がシンデレラの背景にはあって、和食とは料理だけでなく、スタイルも対極にある。

 そのチーズだが、フランスで大きめのスーパーに行くと、日本のスーパーの肉のコーナー並みに広い面積を使ってチーズが売られている(下に写真があります)。場合によってはそれ以上である。時々行く市場には、チーズ専門店があって、パッケージされていないチーズがずらりと並び、時には試食しながらチーズを選んだりもする。フランスの伝統食材なんだなと実感できる場所である。
 よく行っていた社員食堂(複数企業と契約しているカフェテリア)にももちろんチーズはあって、メインとサラダとデザートの代わりに、メインとサラダとチーズを選べるようになっていた。で、このチーズが日替わりで、二日に一度はヤギのチーズが選択肢にあった。日本だと、シェーブル・チーズというらしいが、シェーブルはフランス語でヤギという意味なので、きっとそれらしく名前をつけたのだろう。少し酸味やコクが強いので、チーズが苦手な人には好まれないかもしれないが、牛のチーズよりもずっとチーズらしさは感じられる。

 このヤギのチーズが日本ではなかなか買えない。チーズ専門店に行っても、ほとんど置いていないし、あってもどこか風味が落ちる。確かにフランスでコメを食べたら風味が悪いと感じるのだから、同じことなのだろう。
 ところがである。先日、那須の今牧場で美味しそうなチーズを見つけてしまったのである。値段は安くはないが、そこはコメだってフランスでは日本の3倍以上するわけで、日本でちゃんとしたチーズを買えば高いのは仕方ない。
 この今牧場の製品、周囲の他の大手売店でも買えないこともないが、牧場でも買える。牧場と言っても、観光牧場ではないから、牧場の建物の一角に狭い売店があるだけである。おい、ここで良いのか?と思いながら入ってみたら、確かに売っている。しかもフランスの市場で買うみたいなショーケースにこじんまりと置いてある。
 こんな売り方していたら、きっと美味しいに違いない。しかも試食が出来るという。フランスみたいにその場で切る形ではないが、ちゃんと確かめられるのは嬉しい。そこで食べてみたらしっかり本物の味がするではないか。牛も美味しそうだが、ヤギも複数種類ある。わあ、どれにしよう。そんなわけで、3つほど買って帰ったのである。
 まあ、最初から買う気満々である。何しろ、ちゃんとクーラーバッグに保冷剤をたっぷり入れて持っていったくらいである。

 というわけで、ヤギのチーズの美味しいものが、ここで買えます。飛行機代分得しました。

Cross Cultural, Photo

(Floral) Friday Fragments #294


 ようやく雨があまり降らなくなって、足元が乾いているのが嬉しい。
 いやはや本当に長い長雨でした。西日本は少雨と聞いていましたが、東京近郊の特に南の地域は雨が多すぎて、その差がにわかには信じがたい状況でした。
 この花はヤノネボンテンカ。芙蓉属の小さな花です。9月いっぱいくらいは咲いているので、通勤時間に楽しませてもらいました。このポストを書いている今は、もう、ほとんど残っていません。近所に巨大化したオクラが咲いているのですが、こちらもアオイの仲間だそうで、花はなかなか似ています。もちろん色も違いますし、じっくり見たら形も全然違うのですが、アオイの仲間はわかりやすい。

 さて、今日は不在にしています。このポストは、1週間前に下書きを書いて、予約に放り込んでおいたものです。しばらくは、細々と色々あって、時間的余裕がなさそうです。全体的に見たら暇だし、血気盛んだった若い頃に比べたら、かなりスローペースなんですけどね。

Cross Cultural, Photo

(Floral) Friday Fragments #293


 ほぼもう終わりつつある黄花コスモスに、どういうわけかたくさんの蝶が舞っていて、つい周囲を見回しましたが理由がわかりません。健康診断のフォローアップみたいな理由での通院の帰り道、やれやれ終わったなんて一息ついていると、たまたまこんなところに出くわしました。大袈裟な話でもなく、単に安堵感から周囲に目が行っただけなのだろうとは思います。

 このところ、カメラを持ち出しても写真を撮らず持ち帰ることが多くなりました。もう、重いカメラを持とうという気にならなくなっていますが、サブだった小さなミラーレスならば、時々持ち出します。それでも、スマートフォンのカメラが優秀なので、それで十分という気になってきました。しかも、半年前までは iPhone 14 pro だったのでレンズが三つもついていて、大抵のことはこれで事足りるというくらいにいつでも使えたのですが、今はレンズがひとつだけのシンプルな機種に変更しました。それでも十分なのです。まさか、そんなふうに思うことがあるとは思いもよりませんでした。つくづく、写真は機動力と構図なのかなと思い直しています。

 もちろん、物足りないと思うことは多々あります。この写真だって、シャッタースピードと露出を自分で設定して、置きピンで撮りたいと思いながら撮っています。でも、そんな古臭いこと言わなくたって、なんとかなってしまいます。そうであれば、撮りたいと思った瞬間に取り出して撮影できるスマートフォンのなんと便利なことか。

 あー、ホントに便利。でも、次はカメラ持ち出そう。