Bonne journée, Photo

カンゲンクゲン


湿気が溶けこんだシャツの重みに
上がらなくなった両肩と
白く凍った空に吸い込まれていく
ヒリヒリ痛む首筋とを
忘れようと歩き出す昨日

ギッタン カンゲン
クゲン ムゲン
ラッカン キッタン
ギーチョン グン
青野原に潜むスニーカー
蒸せかえる沈黙
耐えきれず鳴くキリギリス
蚊をつぶす手が誘う静寂
シンシン カンシン
シカン オカン
クウカン ゴッカン
シータン ズン
白い息に痺れ始めたスニーカー
諫言を重ねたメッセージ
不意に広がる空から落ちる六花
音の染み込んだ土色の死骸

無限 諫言 歓楽 苦言
思い出すには単純過ぎる昨日

 このBlogには習作でも掲載してきたが、今回もネコトコトリのシリーズの新しい試みである。単なる言葉の遊びと思われるかもしれないが、毎回何かしら試していることがあって、今回は感じ二文字の熟語とリズムの組み合わせをテストしている。
 もし、夏と冬とが同居したシーンと快楽と苦行が淡々と同居する日常とが混じり合った記憶のようなものとを感じ取っていただけたら、この詩は成功したと思っているのだが、どうだろうか。

Cross Cultural, Photo

Floral Friday #153


 正月に咲く水仙は、春らしさを最初に感じる花であるとともに、どこか寒さも思う花でもある。冬のまだ弱い日差しに咲く小さな花を見ていたら、小さな蜂が現れた。ここにも春があるのか、まだまだ続く冬に備えて忙しいのか、見ている側の心のうちが透けて見えるような気がして落ち着かない。
 そんなことを考えること自体、どこか自己愛が出ているような気がすると思ったが、そもそも水仙は英語でもナルキッソス(narcissus、英語の発音はナーシサス)であって、湖水に映る自分に恋焦がれた罰として水仙になってしまった自己愛の象徴みたいな存在である。完全に見透かされたらしい。

Bonne journée, photo challenge

Lens-Artists Challenge #281: Favorite Images of 2023


日本語は下に Japanese text at bottom

It was a somewhat unusual year. In 2023, after returning from France, I worked full-time in Japan, took almost a month’s vacation, and moved to a new job. So, I have selected some photos that I took during my off time.

The photo above was taken in Hokkaido, the northernmost part of Japan. Spending your meal time in a different place, with different food, and in a different way is a great way to break out of the mundane. There was a canal between the restaurant and me, with small boats passing by.

The photo below was taken in the Okinawa region, the southernmost tip of Japan. It was a very relaxing time just looking at the calm sea.

The last photo was taken in Kanagawa Prefecture, where I live. I knew there were orange groves, but I didn’t know they were so sweet. Interestingly, some of the orchards have farmers’ stands where you can pick your own, and I ate lots of oranges there while looking out at the beautiful sea.

As you know, those are not my favorite shots but favorite places I’ve been last year.

Lens-Artists Challenge #281: Favorite Images of 2023 (and others)

(日本語訳)
2023年はいつもと違う年だった。 フランスから帰国後、完全に1年間日本で働き、ほぼ1か月の休暇を取り、新しい仕事を始めた年だった。 ということで、オフタイムに撮った写真をいくつか選んでみた。

上の写真は日本の最北端、北海道で撮影したものだ。 いつもと違う場所で、いつもと違う食材を、いつもと違う方法で食事する時を過ごすことは、日常から抜け出す素晴らしい方法だ。このレストランと私の間には運河があり、小さな船が行き交っていた。

下の写真は、日本の最南端である沖縄で撮影した。 穏やかな海を眺めているだけでとても癒される時間だった。

最後の写真は住んでいる神奈川県で撮った。 ミカン園があるのは知っていたが、こんなに甘いとは知らなかった。 興味深いことに、果樹園の中には観光農園をしているところがあり、そこで美しい海を眺めながらみかんをたくさん食べた。