Cross Cultural, Photo

Floral Friday #204


 クロッカスは、地中海から黒海にかけての地域が原産で、これらの地域には野生種が自生していて、冬の間に一面の花畑が出現する場所もある。寒さに強く、むしろ寒さに当てないと開花しないので、日本でも地植えが可能である。花の時期は2月頃。
 なんてことを知識として記憶していたのだが、この写真の記録を見たら、撮影は1/5だった。確かに1/6のエピファニー(公現祭)を過ぎるとあちこちに出現するので、早すぎるという事もないのだろうが、この年は咲くのが早かったのかもしれない。
 撮影は北西フランスなので無論野生種などでもなく、場合によっては数年に1回植え替えたりしているのだと思うが、毎年咲いている割には植え替え作業をしている様子は見たことがないので、案外野生種に近い環境なのだろう。
 冬はこれからのひと月が本番ではあるが、確実に春に近づくという点では今が一番明るい気分になれる冬なのかもしれない。

Cross Cultural, Photo

Floral Friday #203


 先日、久しぶりに北関東の生まれ故郷を訪ね、外にある水道のシンクでバケツを洗おうとしたら、分厚い氷が張っていることに気がついた。おや、寒いんだなあなんて呑気にあちこちの水が入っているところを見たら、どこもかしこも分厚い氷である。確かに最低気温は氷点下5度と言っていたなと思い出したが、氷のことはすっかり頭から抜け落ちていた。何しろ住んでいたのは高校生までで、その後は何度も訪ねてはいるが、せいぜい数日。区画整理や新しい道のために生まれ故郷で道に迷うようなところだから、もはや知らない街に近い。寒さで凍るなんて、いつの間にか経験ではなく知識としての記憶になっているのだった。
 よく考えてみれば、子供の頃は建物の北側に水を撒いてスケートリンクを作れるような場所だった。今でこそ商業施設がたくさんあって、天然のスケートリンクどころか畑すらほとんど見かけないが、北関東の冬は案外寒いのである。
 そんな北関東でも、春らしい風景はちらほら見つかる。その上、夕方に横浜に戻ってみればぐっと気温が高い。もうまもなく梅の季節。春が待ち遠しい。