Bonne journée, Cross Cultural

five tall trees

見慣れた公園を歩いていたら、急に5本の背の高い木がそれまで見たこともなかったようにこちらを見つめていて、訳もわからず威圧感を覚えたのはどうしたことか。

その5本のスッと立ち上がった木は、多少の権威でも背負っているようにアイロンをきちんとあてた制服を着て、両腕を腰の横に置き、落ち着き払った様子ではあっても気迫に満ちた眼差しをこちらにむけていた。気づくまではゆっくりとこちらに歩いてきていたのかもしれないが、背丈よりは少し遠い距離を置いて立ち止まり、何かを言いたそうにしているのだった。その5本の木を見上げて慌てて写真を取れば、木々は一言も発することなくいつもの木に戻っていた。

だから妖精の住む国の朝の散歩は面白い。

Bonne journée, Photo

canal

期待するように透明に輝くわけでもなく、
深緑に沈んだ底には何かを隠しているようで落ち着かないその水は、
長年にわたって内陸の街の物流を支えてきた
  流れようとしない川の生命の一部であって、
その傍らを歩く人はただその表面だけを見てきた。
生きるためのしがらみを取り去るために、
延々と続く恒例行事となった夏の休暇という時間を運ぶ運河として、
今となっては誰ひとり興味など持っていない水の行方を
  誰ひとり興味を持っていない誰かが管理する。
それでも深呼吸をするただそれだけのために歩き続ける。
携帯電話という道標にしがみつきながら。