Bonne journée, Cross Cultural

Fête nationale du 14 juillet

日本語だと「革命記念日」とか「パリ祭」であるし、英語なら”Bastille Day”(バスティーユ牢獄襲撃日)なのだが、フランスは単に «Le Quatorze Juillet»(7月14日)と言う。アメリカで独立記念日を日付で言うのとも似ているが、「フランス国祭の7月14日」とは言っても、「フランス国祭」とは言わない。

前夜となる7/13の深夜は年越しイベントのように花火がうるさくて眠れなかったし(GoogleですらDoodleをクリックすると花火が上がる)、恒例のシャンゼリゼの軍事パレードもあっていつもと変わらないようにも見えるが、イベントはいくつも中止されたようだ。パリから遠く離れたブルターニュでも戦闘機が低空で通り抜けたりしたものだが、それも今年は気づかなかった。そもそもフランスでワクチンが義務化されるなど、誰が予想しただろう。義務は医療従事者だけとはいえ、レストランの従業員もワクチンパスポートが必要となれば実質的には同じことである。それだけフランスは追い詰められているという事でもある。

午後になってようやく日差しが戻った7月14日の夜が、いつもの静かな夜であることを願っている。

Bonne journée

summer

もうかれこれひと月近くなる。正確に言えば、ちょうど4週というところだ。全くだめとは言っているつもりはない。それどころか今が冬ならいつも通りなのだろう。でも4週ともなると気も滅入る。天気の話である。天気の話など社交辞令的な挨拶を始める共通語みたいなものだとか、話したところで何も変わらない無味乾燥の枕詞だとか、いろいろ散々に言われるが、4週も寒い日が続くとそれはそれでひとつの共感の源である。

ブルターニュ地方は、おおよそ10月から4月の間、曇ったり降ったりを繰り返す。晴れは続かない。まれに非常に寒い朝がやってきて、その日は1日雲ひとつない快晴となることもあるが、大抵は晴れても半日である。一日中曇っていて、ほんの30分ほど日差しがあるほかは、小雨がふったり止んだりということも多い。おかげでブルターニュの人は傘をさしてバーベキューをすると揶揄されたりもする。

これが5月頃から秋の気配を感じ始める9月初旬までは、天気はだいぶ良くなる。特に6月中旬から7月は日本の真逆で爽やかな夏が楽しめる最高の時期である。誰もが外に出て短い夏を謳歌する。家の庭で食事をしたり、公園の芝生に寝転んで読書を楽しんだり、時に下着姿で日光浴をしながら一所懸命太陽を溜め込む。今溜め込まないと冬の間に体からすっかり光が抜け落ちてしまうとでも言わんばかりである。

その夏の光が今年は全くない。

いや、全くないというのは言い過ぎかもしれない。20度に届かない時々小雨がぱらつく外のテーブルでコーヒーやビールを楽しむ人はたくさんいる。もはや意地である。もうマスクはいらないなどとミスリードな事を言う政治家に乗せられて、2年前の夏に急速に戻ろうと必死になって外に出ているようにも見える。その結果、たった1週間で感染者は倍になった。もうロックダウンはしないと言ってはいるが、8月中にはロックダウンせざるを得ない水準になるだろうという声もちらほらあって、本来の夏の日差しを感じる頃には厳しい状況になるのかもしれない。

もう夏は戻ってこないのだろう。

もちろん悲観的になる必要など全くない。ただ、誰もいない色褪せた池の反射を眺めながら、案外そんな中にさまざまな色を見つけるような、そんなどこか憂う夏があるらしい。

Bonne journée

Bretagne

「パリはフランスとは違う。だから、マスクもしないたくさんの若者がセーヌ川のほとりでビールを楽しんでいるなどと、パリの事をフランスの事のように話さないでほしい。」

しばらく前に少しだけお知らせしたテキストの全文を公開しました。「le vent d’ouest(西風)」というタイトルでシリーズ化できたらと思っています。まずは、Bretagne(ブルターニュ)について。上のバナーからもリンクしています。