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Mostly Monochrome Monday #329


Who said there’s no color in winter?
There’s bound to be plenty of color even at the top of the stairs.
The end of autumn has full of anticipation.

冬には色がないなんて誰が言ったの?
階段の上にもきっと色はたくさんあるはず。
秋の終わりは期待に溢れている。

A Part of Mostly Monochrome Monday

Art, Bonne journée

ブツバンテルン


ブツ
バン
バブンツ
ブバン
右の目尻を引っ掻くいかづちのカケラ。
茫茫たる摩天楼へとぶら下がるクモ。
有りもしない頭巾でゼンマイ仕掛けの頭を隠し、
気づきもしないエンジン音を遠ざける。
ザンザンと落ち続けるジュラ期の豪雨は
やがてブバンと鎮まりかえる。
ツブツン
ンテル
バブン
多忙だった昨日がガサつく午後と
自由とジョーシキの狭間に堕ちる後日と
強靭なジルコニア製の刃先が光る作業台と
バラバラに分解されたスケジュールとが、
自在に飛ぶ青光りしたチョウの飛ぶ伽藍の如く
何も変わらない今日を示す。
テルン
ブツバン
音を立てずに背後を走り抜ける猫。
見上げる先のいかづち。
バン

 万物流転(flux)はギリシャの哲学者ヘラクレイトス(Ἡράκλειτος)の唱えた概念らしいが、大雑把に見ればどこにでもある普遍的な見方で、仏教では諸行無常と言われる概念にも似ていないこともない。何事も絶えず変わり続けるものであり、同じように見えても、今見ているものは、つい先ほどに見たそれとは同じではない。ヘラクレイトス流に言えば、
「人は同じ川に2度と入ることはできない。川には常に違う水が流れている。」
という事になる。その言葉を知ってか知らずか、鴨長明は方丈記でこう書き出す。
「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。」
直訳みたいなものである。
 毎日が目まぐるしく変わり続けたらとても人は生きていけない。雷が鳴る日があっても、仕事が回らず苦労する日が来ても、日常は何も変わらず過ぎていく。それでもその変わらない日常は、今を生きる人々にそれぞれにとって同じものではない。
アメリカの作家ウィラ・キャザー(Willa Cather)の言葉をたびたび取り上げているが、再度ここに掲げたい。
「人のある物語はたった2つか3つしかない。そしてその物語は何度も繰り返されるのだ。かつて経験したことのないかのような激しさで。」

 今回のブツバンテルンでは、ネコトコトリで試した手法を久しぶりに使ってみた。もし読みにくいと感じられたら試みは成功したのだが、どうだろう。
 おまけでちょっとひとこと。Grandfather’s old axeという言い方がある。年季の入ったおじいちゃんの斧なのだが、刃は3回、柄は2回交換している。としたら、それは本物のおじいちゃんの斧と言えるのか?木造の建造物を絶えず直しながら使い続けるのは、歴史なのかレプリカなのか?万物流転は古典でありながらちょっと難しい。

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Floral Friday #143


 この写真を撮ったのが3週間ほど前で、さすがにフレッシュなバラや春秋の花はもう少なくなってきた。そろそろ1年で一番花の少ない時期を迎える。幸いなことにあたたかな横浜は、1月の半ばになれば梅やらシクラメンやらが咲き始めるから、冬枯れで花もない期間はほとんどない。花の写真のネタが切れたら’Frozen Friday’とか’Fragmented Friday’というシリーズに短期切り替えているが、まだもうしばらくは’Floral Friday’が続けられそうである。