Bonne journée, Cross Cultural, Photo, photo panoramique

Le Guide Vert

201606-211
葉山、旅人が行くかのような海辺

(written only in Japanese)

京急に乗ったらミシュランとの提携企画なのか、三浦のいくつかの写真とともに、城ヶ島がミシュランでふたつ星となったようなことが書いてあった。神奈川とその周辺地域に住む方以外には三浦半島も京急電鉄もいまひとつ位置関係がわかりにくいかもしれないが、ともかく手近な観光地と言うか、ふらっと海を楽しみに行く場所である。だから、正直に言えばミシュランふたつ星と言われてもピンとこないところもある。三浦半島から羽田空港までカバーする京急電鉄からすれば、これを機会に三浦を見直しましょうといったところか。どこかに歴史すら感じる田舎の港町とリゾートと新興住宅街を混ぜ合わせたような葉山から、カタカナで書くほうが似合いそうな大人の影を漂わせるヨコスカを経て、観光地としての油壺や城ヶ島の突端まで役者はそろっている。なるほど、ミシュランに選ばれる日本らしさも充分理解できる。それでもなお、私にような横浜市民にとっては身近なお出かけスポットが三浦である。

日本では、ミシュランと言うとレストランの格付けみたいなところがあって、旅行ガイドの方はあまり知られていない。例えば歴史的背景やその遺構に事細かに説明があったりして、なかなか日本の旅行ガイドにはない魅力があるのだが、オシャレなガイドブックになれた日本人には合わないのかも知れない。

面白いことに、このミシュランの日本旅行ガイドは、日本では「グリーンガイド・ジャポン」と呼ばれている。伝統的に緑の表紙が使われており、まさにグリーンガイドである。ミシュランはフランスの会社であるので、地域名だけはフランス語にしたかったのか、何故かジャパンや日本ではなく、地域名にはジャポンが使われている。英語とフランス語がカタカナで書かれているあたりに「おフランス」なニュアンスが見え隠れしないでもない。それでいて、この「グリーンガイド・ジャポン」に日本語版はない。昔からミシュランの旅行ガイドを知っている身からすると、なんだか妙な気分である。そもそも、古くから使うひとは「ギドヴェール」と呼んできた。ガイドのフランス語であるギドに緑を意味するヴェールなので、グリーンガイドはそのまま直訳でもある。

そう言えば、数年前から使っているクリアフォルダ(プラスチックの紙挟み)には、ミシュランのガイドブックの古い広告がデザインされている事を思い出した。古いと言っても1972年と1995年なのでひどく昔と言う訳でもない。出張で日本に来たフランス人はそれを見てこう言い放った。
「ずいぶん古いねぇ。そんな古いガイドじゃ役立たないよ。」
まぁ、その通りではある。数十年前程度では、単なる古本だろう。

201606-212
横須賀、灰色の海と華やかな海のせめぎ合い

 

Bonne journée, Photo

little tiny flowers (l.t.f.) 10.06.2016

201606-131

何も咲かない寒い日は、下へ下へと根を伸ばせ。
やがて大きな花が咲く。
When it’s too cold to come into bloom, you put down roots in deeper and deeper.
You will have a large flower soon or later.

中沢正仁
Masahito Nakazawa

l.t.f.
and
A Part of Floral Friday

Bonne journée, Photo

Fish mints

201606-112

(English text at bottom)

ドクダミとはまた酷い名前を付けたものである。Wikipedia によれば「毒矯み」(矯める=ためる=抑える=毒を抑える草)だそうなので、あながち悪い名前とも言いがたいところもあるが、響きからしてどうやっても良くは聞こえない。何しろ「ドク」と「ダミ」である。ひとつひとつの印象が綺麗に聞こえない上に、ダッダーンと言う重い響きすら感じてくる。爽やかとは言えない赤みを帯びた丸く尖った葉が家陰の湿った土地に広がり、呼応するように生臭いにおいが周囲を覆う。花は一見パッとしない。薬草として使われるあたりも、この草に関してはかえってネガティヴなイメージである。
そのドクダミを美しく撮れないかと考えた。よく見れば、その小さな白い花は黄色い花心のような部分がわずかに色を与えて愛らしい。

What an awful name it is. “ドクダミ”, pronounced like “doc dummy” in Japanese, is probably same as a fish mint and literally it means “Poison queller”. It sounds somehow bad especially in Japanese. As you see, doubled Ds gives us strong impression and, perhaps as you know, it smells terrible. Adding to this, they love a wet place in shade.
I was thinking last week how can I take a picture of the “ドクダミ” with beauty because it’s going to be a rainy season soon and “ドクダミ” is in bloom.

201606-111

Bonne journée, Cross Cultural

croissants and bagels

201605-511クロワッサンは焼きたてでなければならない。パン屋で茶色の紙で無造作に包まれたそれを受け取った瞬間から、包み紙を通して感じるほのかな温かさとふわりとした触感に、早く喰らい付かなければならないという罪悪感のようなものすら感じ始める。思わずゴソゴソと包みを開き、あたりをうかがいながら大きな口を開けて嚙みつけば、口中に広がるサクサクとした甘みとバターの香りの組み合わせが幸せを呼び起こす。脂っぽいパン生地のかけらが口の周りに着こうが、周りに散らばろうが、味わいに比べれば些細なことである。朝7:30の開店と同時にクロワッサンを買うということは、そういうことだろう。フランス語でクロワッサンはパンではないとか、ナポレオンがどうしたとか、もはやどうでも良い。半日経っても美味しいクロワッサンというのもあるだろうが、それでも焼きたてでなければならないのだ。
一方、ベーグルは焼きたてを楽しむことが本筋ではない。半分にスライスして、たっぷりのクリームチーズとハムを挿み、時にはレタスなどの野菜類も加えて、美味しく健康的にいただくべきものである。時にパンが冷たく冷えきっていても、それ自体は重大な問題ではない。ビタミンすら感じながら、もっちりとした歯応えとフレッシュな空気感こそ似つかわしい。

201605-512いきなりパンの話で始めたのには理由がある。個人的な感覚だと言われればその通りだが、いつもの街で少しばかり妙な感覚をパン屋の前で感じたからである。
先日、混雑した電車から降りてようやく一息ついたところで、その妙なものに気がついた。吊り革を掴む腕が揺れるたびに関節に感じる湿気にうんざりしていた後だけに、いっそうすっきりしない感覚が増したのかもしれない。駅のパン屋に並ぶ朝の美味しそうなパンとパンの間に、奇妙なポップが置かれていた。
「クロワッサン・ベーグル」
対極にありそうなこのふたつのパンが、何故ひとつになったというのか。しばらくは、何が書いてあるのか理解していない自分を疑わざるをえなかった。そして、思い至ったのだ。つまりは、「餅茶漬け」とか「ブレッド・アンド・ライス」とか、兎も角も似たようなものを強引に組み合わせたのだろうと。確かに、随分と前のことだが「おにぎりパン」なるものが売っていて、血気盛んなチャレンジ精神でそれを買ってみたことがある。それはそれで面白いし、不味いというわけでもなかったが、正直、面白さとカロリーがその主たる中身だったように記憶している。誰が考えたのか知らないが、できれば美味しいものはそのまま頂きたいものである。

201605-513ところで実は、もうひとつ奇妙なものがある。なんと「ミートドリンク」である。とはいえ、こちらは見間違い。自分が勝手に間違えただけなのだが、朝から多少胃に違和感を覚えたことだけは告白しておきたい。

ところで、冒頭の写真は本題とは全く関係ない。本文でいつもと違った写真を使ったので、少しばかり悩んだような写真を持ってきてみただけである。

 

Bonne journée, Photo

little tiny flowers (l.t.f.) 06

201605-411

To see a World in a grain of sand,
And a Heaven in a wild flower,
Hold Infinity in the palm of your hand,
And Eternity in an hour.
ひと粒の砂に世界を
いち輪の花に天国を見るなら
手のひらのうちに無限を
ひとときのうちに永遠を握りしめよ

William Blake
ウイリアム・ブレイク

l.t.f.
and
A Part of Floral Friday