
「裏面のお召しあがり方をよくお読みください。」
そんな風に確かに書いてあった。電子レンジで簡単に調理できる食品である。それが実際のところ調理なのかどうなのかはこの際問題ではない。「使用上の注意をよく読んでお使いください。」そう言うことだ。「ドアが閉まります。ご注意下さい。」などとアナウンスされる電車ともあまり違いはない。
「まぁ、分かってるとは思うけど、間違って使ったとしても責任はとらないからね。」
そう言っているだけなのだ。
その暗黙の了解のようなものが、時々あやしくなってくる事がある。率直に言えば、その言い回しに違和感を感じる事が多い。
お召しあがり方とはもちろん食べ方を丁寧に言っただけだろう。食品の提供者が消費者に尊敬をもって食べ方を読んでほしいと丁寧に依頼しているわけである。お客様に対する敬意は日本的な美徳と言う話もあるし、伝統だと言う人さえいる。間違っているわけではない。だが、少し前の報道写真などを見ていると、以前はもう少しぶっきらぼうな言い方が普通だったのではないか。確固とした調査分析があるわけではないが、そんな気がするのである。
先日、取り壊し中の家の前を通ったら、敷地の周りにぐるっと黄色いテープが張られ、そこには「立ち入り禁止 KEEP OUT」と書かれていた。強い警告である。これが丁寧かつ尊敬をもって周囲の歩行者に言う表現ならば「お立ち入りになられませぬようお願い申し上げます Would you please keep out」くらいに妙な表現になるのだろうが、もちろん危険に対する警告としても成り立たない。冒頭の「裏面のお召しあがり方をよくお読みください。」に感じる違和感は、実は似たところに根源があるような気がしている。
「調理方法は箱の裏面に書いてあります。」
という程度の丁寧語では不充分なのだろうかとどこかで感じるのである。これに「食べ方くらいほっといてくれ」と言うのはさすがに捻くれているだろうが。
さて、最初の立て看板である。こちらは、尊敬語も丁寧語も超越したどこかに行き場を失っているようだ。誰も立ち入らない雑草が生えるにまかされたこの空き地に何があったというのか。
Also my second contribution to the WPC.
Though, exactly saying, words on the sign board in the picture are not Alphabets. Taking it in a broad sense, it’s not even a phonogram.