Cross Cultural, Photo

Floral Friday #208


 今年もちらほらと梅の花が咲き始めていて、種類によってはすでに満開になっているものもある。ところが、この写真の梅が咲くことはもうない。この梅は、小さな梅林の一部であったが、気付けば完全に伐採されてしまっていた。もう作り手がいないのか、近くで建設が続く老人ホームに売却されたのか、あるいは隣の駐車場を拡大するのか、今は更地のままだ。ノスタルジーでは梅林を維持することなどできないが、少しだけ寂しくもあるので、写真をここにアップしておきたい。

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Floral Friday #207


 5年ほど前の今頃、散歩していた時に撮った写真である。見るからに空気があたたかい。緯度は北海道よりも北の地域なのだが、暖流が洗っているから冬でも温暖なのだそうだ。暖流とはメキシコ湾流。もはやアメリカでは「アメリカ湾流」なのかもしれないが、このメキシコ湾流が蛇行することがあると、この辺りは急に寒くなる。蛇行する要因の一つは温暖化だそうで、温暖化が進むと寒くなる例外的な地域ということになる。滅多に雪も降らない。寒い日はもちろんかなり寒い地域ではあるし、冬の間は滅多に晴れないので、体感はさして暖かくない。それでも北海道より北の地域でこの時期にこんな風景を見れば、地球って面白いなと実感する。

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Floral Friday #206


 そろそろ山茶花から梅の花の季節に移りそうな時期。この輝くようなピンクの山茶花も、撮影直後に切り詰められてしまったから、もう咲いていない。どうやら手入れする時期というよりは、あまりにも外に広がりすぎて周囲に迷惑となりそうだからという理由で慌てて切られたようで、なんだか少々寂しい。残念でもそれが現代社会というもの。花を楽しむ人もいれば、散らかった花びらを掃除する人もいる。通行の邪魔になることもあるし、誰もが等しく満足できるなんてことは全くない。もう少し許容範囲を広げてさまざまな思いを受け入れることが必要なのだろうけれど、時代が変われば人も社会も変わる。少々余裕がなくなっているのは事実だけれど、春は必ずやってくる。

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Floral Friday #205


 まだ花開くには遠く、周囲にもほとんど春の気配すらないが、それでも蕾を見つけるとはなやいだ気分になるのは単なる願望なのか。
 この写真をFloral Fridayに使うつもりは全くなかったのだが、写真を撮った後でふとそうした願望もまたFloralなところがあるような気がして本日使うことにした。自分で決めてスタートしたシリーズなのだから、自分でルールは決めれば良い。なんだ、全然Floralじゃないじゃないかというご指摘はごもっともなので、画面に向かって言っていただいて一向に構わないが、その画面の向こうでそれを反省しているかどうかは怪しいので、その点はご理解いただきたい。
 少々強引ではあるが、この写真には、すっきりしない入れ子構造のようなものがある。よく見ると、蕾の上に綿毛状の種がくっついているのである。
 これがこのまま芽を出すとも思えないが、自然はたくましいと思う。北風の吹き抜ける冬の日に、この綿毛を飛ばした主はどこにいるのか。ひょっとすると、もう枯れてどこにもいないのか。そんなことを考える一方で、どうでも良いかと冷めた目で見ている自分も同じ場所を共有している。