
A lily is a flower that is always somehow excess and is beautiful, even if it loses its color.
百合はいつでもどこか過剰さのある花。たとえ色を失っても美しい。
A Part of Mostly Monochrome Monday

capturing in prose

柿の実がボツリと落ちた。テカテカと光アスファルトに咽せたように、その小さな独り言が溶け落ちた。夏空の隅々まで覆い尽くす蝉がいっそう大きく騒いでいた盛夏の午後。
足元に打ち付けられた緑色の柿の実は転がることもなく、焼けるような日差しには似つかわしくない瑞々しい内臓を曝け出して無言のままそこにいた。日差しはますます休む事なくアスファルトを照らし、何も覆うもののない首筋に突き刺さった。重く澱んだ盛夏の午後。
踏みつけた小さな何かが薄茶色のため息を吐いても、それに気付かなかったふりをして引き攣った次の足を前に押し出す。そこに入れた事すらも忘れていたスマートフォンのバイブレーションが、汗が染み込んだ右の背中を振るわせ、半分開いた唇の渇きが、左の首筋を押さえつける。もうひとつ、青い柿の実が落ちた。
本当に「記録的」な暑さだなと思っていたら、7月の記録としては更新していて、年間の記録更新も間違いないとのこと。本当に涼しい日は来るのだろうか。熱中症で倒れた経験から言うと、水分は「喉が渇く前に飲む」が原則。自分で気付かないうちに急に倒れます。お気をつけ下さい。