Bonne journée, Cross Cultural

palets bretons


(English text at bottom)

 パレ・ブルトンというと、ガレットというフランスのバタービスケットのことを指す場合が多い。実際のところ、’palets bretons’ を検索すると、ほぼ間違いなくガレットの紹介記事(英語)がヒットする。明確な定義はないが、薄いバタービスケットがガレットであり、厚みのあるものがパレ・ブルトンである。
 このブルトンというのはフランス北西部にあるブルターニュ地方のことであり、このブルターニュ地方でガレットというと蕎麦粉の食事クレープを指す。デザートの小麦粉のクレープはクレープであり、ガレットを出すレストランをクレパリーと言う。ブルターニュには、いたるところにクレパリーがあり、ブルターニュ人にどこが美味しいかなんて聞いたら議論百出である。
 この段階ですでにかなりややこしいことになっているが、日本語でいくら「パレ」や’palets bretons’を検索しても出てこないのが、 ‘le jeu de palets breton’ (パレ・ブルトン・ゲーム、単にパレと言う)である。トップの写真はまさにその ‘le jeu de palets breton’ なのだが、これだけ見てもよく分からないに違いない。あえて言うなら、モルックやペタンクのようなスポーツと遊びの中間のゲームである。きっと日本だと競技人口は限りなく0に近い。今ならもれなく日本代表候補になれそうなんて思ったが、案外難しいのでやめておいた方が良さそうだ。(デカトロンの紹介記事 フランス語ですが写真がありますのでどうぞ)

Palet Breton often refers to galette, a French butter biscuit. In fact, if you search for ‘palets bretons’ on the web, you will almost certainly find some articles introducing galette. There is no clear definition, but a thin butter biscuit is a galette, and a thick one is a palet breton.

Breton here refers to Brittany, a region in northwestern France, and in Brittany, galette refers to a buckwheat crepe. A wheat flour crepe for dessert is called a crepe, and a restaurant that serves galettes is called ‘creperie’. There are a lot of creperies all over Brittany, and if you ask a Breton which one is the best, there will be endless arguments.

At this stage, things are already pretty confusing, but no matter how much I search for ‘palet’ or ‘palets bretons’ in Japanese, I can’t find anything: ‘le jeu de palets breton’. The top photo is exactly that, ‘le jeu de palets breton’, but even just looking at this, I’m sure it’s hard to understand. If I had to say, it’s a game that’s somewhere between a sport and a game, like Mölkky or Pétanque. I’m sure the number of players in Japan is close to zero. I thought that right now I could be a candidate for the Japanese national team without fail, but it’s surprisingly difficult, so I think it’s better to give up. (Decathlon article in French)

Bonne journée, Cross Cultural

(pas) Très sale 4


 Très saleの最終回です。極力不快な描写を使わないようにしていますが、今回もblogではあまり取り上げない内容となっています。

 若い頃は、体力の衰えってどういう事?なんて思うものである。スポーツ選手がなぜ20代で引退するのかも分からなかったし、30代でも体力が落ちた気がしなかった。
 学生時代に何かの授業で「皆さんは殺しても死なない年齢です。」なんて冗談を言われて笑っていた事もあったが、ただ、その意味が分かる年齢になるのは案外早かった。20代や30代はある意味走り続けていたのだ。どんどん時間が過ぎ、「中年」と影で言われる年齢になったあたりから「若い頃」の意味が分かったのだった。
 先日歯医者さんで歯科医が若い歯科衛生士さんにこんな説明をしていた。
 年寄りの歯が悪いのは年齢による衰えだけの問題じゃない。わずか30年前くらいまでは、学校でまともに歯磨きをさせていなかった。その頃子供だったら、虫歯になる。50年前は歯ブラシを持ち歩くどころか、歯磨きの時間もなかったし、寝る前に歯磨きをすることも習慣化されていなかった。つまりは生活習慣の変化も含めて、年齢差は出てくるのが当然なのだと。
 最近は、その歯科のトイレもそうなのだが、綺麗なトイレには「男性も座ってね」なんてシールが貼ってあったりする。立って小用をたすと飛び散って不衛生だというのが主な理由なのだが、コロナ騒動で一気にパブリックなトイレにも広がったような気がしている。自分もずいぶん前から座ってするが、年齢が上がると割合は少なくなるらしい。20代は自宅なら8割が座るそうだが、50歳を超えたら半分以下ではないかとのことである。
 こうした事も生活習慣の変化なのだろう。毎食事ごとの歯磨きなんて当たり前のことを社会全体が当たり前と思うようになったのが30年前なのだとしたら、男性が座ってトイレに行くのを常識とするのは間も無くなのかもしれない。

(こうした内容を不快と感じる方は、ここまでとしてください。ここから先は、トイレ事情や性に関する内容が含まれます。)

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Cross Cultural

pommes


 Webサイトで「りんごが赤くなると医者が青くなる」なんて書いてあるのを時々見かける。なんとなく、日頃からよく見かけているから自分でも使ってしまうが、元の諺は「柿が赤くなると医者が青くなる」である。恐らくは、「一日一個のリンゴは医者を遠ざける」のような格言と混じり合ったものだろう。そのくらいりんごは身近なものであって、食べやすく、健康にも良いに違いない。待ち遠しかったりんごがスーパーに並び始める9月頃から12月くらいまで、ずっとりんごを食べ続けているような気がする。
 冒頭の写真はフランスのスーパーで売っていたお得用フランス産りんごなのだが、3kgあたり2.49€(約400円)という格安である。フランスは、概してりんごが安い。1€=120円だった頃なら、日本の半額以下どころか1/3くらいの値段でりんごが買えた。安かろう悪かろうという想像は半分あたっていて、フランスに大玉の綺麗なりんごはほとんどない。どこかしら傷があるのは普通だし、計り売りが普通だから、みなさん真剣な顔つきで美味しそうなものを選んでいる。収穫も大胆で、木の根元を機械でゆすって根元に敷いたネットの上に落とすなんて豪快なやり方をしていたりもする。果物は、生食よりは加工することが多い国だから成り立っているのだろう。
 地産地消が結構徹底しているフランスだから輸送費もかかっていないのかもしれない。一方で、季節もよくわからない南国のフルーツがスーパーにたくさん並んでいることもある。
(下に続く)


 こちらの写真は12月に撮ったものだが、どう考えてもパイナップルやドラゴンフルーツの季節ではない。ただ、フランスには海外県なるものがあって、旧植民地をカリブ海や南太平洋に持っている。これらの地域は独立運動があったりはするものの、産業も少なく、政府が補助をして観光やこうしたフルーツの栽培を進めている。またフランス領ではなくても、アフリカの一部の国は旧植民地の関係もあったりして、フランス語を話す友好国であり、フランスに盛んに農作物を輸出している。モロッコ産のスイカやみかんはなかなか美味しい。

 最後のおまけ写真は、ブームの寿司の弁当である。これに手を出してはならない。いや、好奇心から食べてみるのは否定しないが、決して美味しいものとは思わない。特に巻き寿司は、どうしてそうなった?という疑問符がつくものが多い。七味唐辛子で巻かれた寿司など、とても美味しいとは言えない。加えて、握り寿司は衛生的にも疑問符がつく。そもそもキッチンが生の調理用にはできていない。個人的には元々生寿司を食べないのだが、日本らしい寿司だったのであえて食べてみたら、その日の夕方には腹痛である。どうしてフランス人は大丈夫なのか、どうしてもわからない。まあ、何れにせよ、食べて美味しいものではないというのが印象である。フランス人が日本に来てフレンチを食べないのと同じことだ。居酒屋のキンキンに冷えた赤ワインって何?って感じである。


さらなるおまけ

Bonne journée, Cross Cultural

(pas) Très sale 3 (mais honte)


Très saleの第3回です。極力不快な表現を使わないようにしていますが、今回もblogではあまり取り上げない内容となっています。今回は病院の話が中心です。汚い話はなく、どちらかといえば恥ずかしかった話となっています。不快感は人それぞれなので、多分次回は最終回になります。

 たとえ長年住んでいたとしても、生まれ育った国以外で病院に行くのは少し気が重い。まして海外旅行先ともなれば、相当ハードルが高いはずだ。どうやって痛みを伝えようなんていうのは序の口、入院なんて事になれば勝手も分からない。風邪薬ひとつ処方してもらうだけでも、その処方箋を持ってどこへ行けば良いのかも分からない。旅行者なら支払いも全額となる場合が普通だ。その国に住んでいても、医療用語は分からないかも知れない。フランスに20年住んでいる知人ですら、毎日行く物じゃないから、なかなか単語がわからないという。幸いにも出産と子育てという病気ではないことで多くの単語を覚えたそうだ。
 コロナの時は、知人の日本で発行されたワクチン証明書をフランス入国前にフランス版に切り替えるためファーマシーに行ったのだが、ここでは扱えなくなったから別なファーマシーに行ってねまでは日常会話なのに、そこから先のワクチンの話になると突然会話の難易度が上がって「そうだった」なんて独りごちた。
 ある日のこと、どうも手のひらに赤い部分が出来て時々出血するから病院の予約をしようとしたが、なかなか予約が空いていない。予約が原則のフランスの難しいところである。フランスに長く住む知人に相談したら、そんな時は救急医療(ユルジョンス)で大丈夫だと言う。「任せて」というので頼んだら、すぐに来いとの事だった。急いで救急医療を訪ねることとなった。結果としては何でもなかったのだが、その時は念のため検査したいからと手術になった。この話は面白いので別な機会があれば紹介したいが、今日の話題は手術前の準備の話である。
 受付をしてPCR検査も陰性なので、いよいよ手術となった。フランス語のボキャブラリも少ないので、なかなか指示されている事が分からなかったりする。
「じゃあ、薬品で全身を洗ってください。シャワーを浴びたらこの検査着に着替えて、今着ている服はこの袋に入れてくださいね。あとでロッカーに入れておきます。薬品は全部使い切ってください。」
そう言って、赤い消毒薬2本と検査着を渡された。検査着はどうやら使い捨てらしい。なんだか注文の多い料理店で騙されそうになったみたいな気分だったし、そもそも救急病院でシャワーを浴びるなんて想像していなかったから、もうなるようになれと言う気分だった。服を脱いで袋に放り込み、スポーツジムにでも行ったつもりでシャワーでさっぱりするまでは良かったのだが、消毒薬はヨード系の黄色味がかった赤い液体だし、匂いも当然病院のそれなので、リラックスできるようなシャワーではない。まあ、面白いからいいかと言う妙な割り切りが必要だった。
 体を拭いて不織布のショーツを履いてみたら案外サイズは合っていたのでラッキーだったが、ズボンの方はそうはいかなかった。フランスあるあるで、ウエストを締める紐がついていないのだ。製造ミスだろう。流石にスケスケのショーツ1枚でズボンを交換してくれと出ていけないので、紐のないズボンのウエストを手で押さえながらシャワーを出たら、すぐにあっちで待てと指示されてしまった。こんな時にフランス語が咄嗟に出ないのは、外国人の辛いところである。
「えーっと」
と言っている間にストレッチャーに乗せられ、麻酔室に運び込まれたのだった。まあ、寝ているからズボンがずり落ちることもないし何も問題ないのだが、やれやれである。
 さて、手術も終わり、右手に麻酔を施されたまま別な部屋に連れてこられたかと思ったら、ストレッチャーを降りて指示されたテーブル席に座れという。もう、右手は使えず首から吊られた状態である。うっかりストレッチャーを降りたらズボンがずり落ちた。
「あはは、パンタロンが落ちたわよ。」
看護婦は豪快に笑っていたが、こちらはそれどころではない。左手しか使えないのだ。しかも手先だけならまだしも、肩から下全体が動かない。なんとかズボンを上げて椅子に座り、指示された通り食事をして薬を飲み、ようやく着替えとなった。

(ここからは、人によっては不快と感じる表現や内容を含みます。)

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