Cross Cultural, Photo

Floral Friday #207


 5年ほど前の今頃、散歩していた時に撮った写真である。見るからに空気があたたかい。緯度は北海道よりも北の地域なのだが、暖流が洗っているから冬でも温暖なのだそうだ。暖流とはメキシコ湾流。もはやアメリカでは「アメリカ湾流」なのかもしれないが、このメキシコ湾流が蛇行することがあると、この辺りは急に寒くなる。蛇行する要因の一つは温暖化だそうで、温暖化が進むと寒くなる例外的な地域ということになる。滅多に雪も降らない。寒い日はもちろんかなり寒い地域ではあるし、冬の間は滅多に晴れないので、体感はさして暖かくない。それでも北海道より北の地域でこの時期にこんな風景を見れば、地球って面白いなと実感する。

Cross Cultural, Photo

Floral Friday #206


 そろそろ山茶花から梅の花の季節に移りそうな時期。この輝くようなピンクの山茶花も、撮影直後に切り詰められてしまったから、もう咲いていない。どうやら手入れする時期というよりは、あまりにも外に広がりすぎて周囲に迷惑となりそうだからという理由で慌てて切られたようで、なんだか少々寂しい。残念でもそれが現代社会というもの。花を楽しむ人もいれば、散らかった花びらを掃除する人もいる。通行の邪魔になることもあるし、誰もが等しく満足できるなんてことは全くない。もう少し許容範囲を広げてさまざまな思いを受け入れることが必要なのだろうけれど、時代が変われば人も社会も変わる。少々余裕がなくなっているのは事実だけれど、春は必ずやってくる。

Cross Cultural, Photo

Floral Friday #205


 まだ花開くには遠く、周囲にもほとんど春の気配すらないが、それでも蕾を見つけるとはなやいだ気分になるのは単なる願望なのか。
 この写真をFloral Fridayに使うつもりは全くなかったのだが、写真を撮った後でふとそうした願望もまたFloralなところがあるような気がして本日使うことにした。自分で決めてスタートしたシリーズなのだから、自分でルールは決めれば良い。なんだ、全然Floralじゃないじゃないかというご指摘はごもっともなので、画面に向かって言っていただいて一向に構わないが、その画面の向こうでそれを反省しているかどうかは怪しいので、その点はご理解いただきたい。
 少々強引ではあるが、この写真には、すっきりしない入れ子構造のようなものがある。よく見ると、蕾の上に綿毛状の種がくっついているのである。
 これがこのまま芽を出すとも思えないが、自然はたくましいと思う。北風の吹き抜ける冬の日に、この綿毛を飛ばした主はどこにいるのか。ひょっとすると、もう枯れてどこにもいないのか。そんなことを考える一方で、どうでも良いかと冷めた目で見ている自分も同じ場所を共有している。

Cross Cultural, Photo

Floral Friday #204


 クロッカスは、地中海から黒海にかけての地域が原産で、これらの地域には野生種が自生していて、冬の間に一面の花畑が出現する場所もある。寒さに強く、むしろ寒さに当てないと開花しないので、日本でも地植えが可能である。花の時期は2月頃。
 なんてことを知識として記憶していたのだが、この写真の記録を見たら、撮影は1/5だった。確かに1/6のエピファニー(公現祭)を過ぎるとあちこちに出現するので、早すぎるという事もないのだろうが、この年は咲くのが早かったのかもしれない。
 撮影は北西フランスなので無論野生種などでもなく、場合によっては数年に1回植え替えたりしているのだと思うが、毎年咲いている割には植え替え作業をしている様子は見たことがないので、案外野生種に近い環境なのだろう。
 冬はこれからのひと月が本番ではあるが、確実に春に近づくという点では今が一番明るい気分になれる冬なのかもしれない。

Bonne journée, Cross Cultural

palets bretons


(English text at bottom)

 パレ・ブルトンというと、ガレットというフランスのバタービスケットのことを指す場合が多い。実際のところ、’palets bretons’ を検索すると、ほぼ間違いなくガレットの紹介記事(英語)がヒットする。明確な定義はないが、薄いバタービスケットがガレットであり、厚みのあるものがパレ・ブルトンである。
 このブルトンというのはフランス北西部にあるブルターニュ地方のことであり、このブルターニュ地方でガレットというと蕎麦粉の食事クレープを指す。デザートの小麦粉のクレープはクレープであり、ガレットを出すレストランをクレパリーと言う。ブルターニュには、いたるところにクレパリーがあり、ブルターニュ人にどこが美味しいかなんて聞いたら議論百出である。
 この段階ですでにかなりややこしいことになっているが、日本語でいくら「パレ」や’palets bretons’を検索しても出てこないのが、 ‘le jeu de palets breton’ (パレ・ブルトン・ゲーム、単にパレと言う)である。トップの写真はまさにその ‘le jeu de palets breton’ なのだが、これだけ見てもよく分からないに違いない。あえて言うなら、モルックやペタンクのようなスポーツと遊びの中間のゲームである。きっと日本だと競技人口は限りなく0に近い。今ならもれなく日本代表候補になれそうなんて思ったが、案外難しいのでやめておいた方が良さそうだ。(デカトロンの紹介記事 フランス語ですが写真がありますのでどうぞ)

Palet Breton often refers to galette, a French butter biscuit. In fact, if you search for ‘palets bretons’ on the web, you will almost certainly find some articles introducing galette. There is no clear definition, but a thin butter biscuit is a galette, and a thick one is a palet breton.

Breton here refers to Brittany, a region in northwestern France, and in Brittany, galette refers to a buckwheat crepe. A wheat flour crepe for dessert is called a crepe, and a restaurant that serves galettes is called ‘creperie’. There are a lot of creperies all over Brittany, and if you ask a Breton which one is the best, there will be endless arguments.

At this stage, things are already pretty confusing, but no matter how much I search for ‘palet’ or ‘palets bretons’ in Japanese, I can’t find anything: ‘le jeu de palets breton’. The top photo is exactly that, ‘le jeu de palets breton’, but even just looking at this, I’m sure it’s hard to understand. If I had to say, it’s a game that’s somewhere between a sport and a game, like Mölkky or Pétanque. I’m sure the number of players in Japan is close to zero. I thought that right now I could be a candidate for the Japanese national team without fail, but it’s surprisingly difficult, so I think it’s better to give up. (Decathlon article in French)