タイトルのPhoto panoramique、そのまま訳せばパノラマ写真であるが、広く視野を広げて写真を撮りたいという願望である。
写真には、空間的な切り取り(あるいはパースペクティブ)と時間的な切り取りの2つの要素があって、手軽で簡単な手法であるにも拘らず、この2つを共に満足させることが難しい。
アンリ・カルティエ=ブレッソンの有名な「決定的瞬間」の原題は “Image à la sauvette” であり、辞書などを引いてみると「隠れるように大慌てで去って行くイメージ」だそうである。逃げ去り行く映像とでも訳したらよいだろうか。時間的に空間を切り取ることの難しさを表現しているのかもしれない。
とまれ、そのような大袈裟なことを考えながら写真を撮る技術もセンスも持ち合わせていない。せめて、日々感じとった風景を少しでもイメージに近付けて表現したいものである。
Category: Bonne journée
Bonne journée (15)
今週は激しい雨とすっきりしない晴れ間に何とも憂鬱な日々となったが、週末もまたしても暴風とは!仕事に追われて、わずかな自分の時間をゆっくり過ごすしかないのでは、気分まで雨降りのようになってしまいかねない。そんな時は、これ幸いと読書に勤(いそ)しむのが正解である。
先週読み終えた本のメモ書きをまとめる事もしたいが、あまり義務感のようになるといい加減になりがちだから、書評は来週以降に回すことにした。まずは、読書で頭に栄養補給である。
なんだか文章まですっきりしないので、最初の写真は、早朝の日差しと決めた。せっかくこのblogを訪ねて読んでくれている人がいるのに、すっきりしないだけでは申し訳ない。 Continue reading “Bonne journée (15)”
Bonne journée (14)
東京で桜が満開といつもの年より早めに聞くと、今のうちに春らしい写真でもアップしておかないと出遅れたような気がしてしまうのは、あまりにblogに囚われた感覚か。ネットワークが動機であっても、それでも今年も桜の季節は巡ってきた。川沿いの桜並木は色とりどりのレジャーシートがパッチワークとなり、近くを通る人が花見の相談をしているのが聞こえてくると、淡いブルーとピンクの世界と賑やかな世界の境界線が見えるようである。
一方、桜でなくても春らしい花はそこかしこで自己主張を始めている。喧騒から離れ、静かに風に揺れる様子を見れば、どこかゆったりとした気分になる。
こころなしか南の国のおおらかさを感じる木蓮の紫もあれば、広がり始めた緑の隙間の影でひっそりと輝く青もある。雪柳の白は、色の少ない冬から華やかな春への橋渡しの様でもある。
だが、色使いの地味な姿に春らしさを感じるものである。土筆が気がつかない間に出ているのを発見してふと頰が緩むこともある。
今回の写真は、すべて横浜の住宅街でiPhoneを使って撮影している。このiPhoneのカメラがなかなか難しい。土筆の写真もピンボケというか、ピンが奥になってしまった。ちゃんとスクリーンをタップしてるのだが、思う場所にピントが合ってくれない。
そこでふと思う。また、テクノロジーを気にしてると。
今日も良い一日を。
Bonne journée (13)
先週末(2013/3/10)の煙霧は、空だけでなくWeb上もあっという間に覆い尽くしたが、Wikipediaで見たら不思議なことにhazeとあった。つまり、靄(もや)であると。それなら当たり前の気象だと一瞬納得したが、いろいろと調べてみたら、エアロゾルと書いてあったり北関東の乾燥した土ぼこりだとあったりと、どうも不明確である。要は、気象学的には煙霧と分類される「何か」ということだ。すぐ先まで黄色い世界で見えなくなったから小松左京の「首都消失」を思い出して変な気分だった。原因がわからないと気持ちが悪いものである。
一方、春は確実に本番となった。ソメイヨシノもちらほらピンクの花弁が見えてきたし、他の種類の桜も幾つか咲き始めている。こうなると散歩が楽しい。横浜で海を見ながらアート鑑賞などはどうだろうかと思いを巡らす。
そう思いながら、どういう訳か、渋谷にルーベンス(Peter Paul Rubens)を観に行って来た。渋谷駅からBunkamuraまでのコースは、到底春の散歩コースとは程遠い雑然とした色のフラッシュだが、ある種、季節感のない混沌が渋谷の個性ということだろう。皮肉屋のフォーヴィスム(Fauvisme)の画家が印象派スタイルで画いたらこんな絵にもなりはしないかなどと考えながら風景を眺めた。写真で見たエキサイティングな渋谷の交差点を自分の眼でも見たいというのでフランス人を連れて行ったことがあるが、もはや渋谷はブレードランナーの映像すらも超えたところがある。 Continue reading “Bonne journée (13)”





