Art, Photo

the last leaf


そろそろ冬も終わって春の気配がし始める頃、最後の1枚となった赤い葉が小枝の先にしがみついていた。小刻みに震える小枝には微かな光があたり、間も無く春の葉を広げる準備も整いつつあるというのに、真っ赤な残り葉は落ちようとはしない。光はその深紅の1枚に影を作り、春を伝える。

Just as winter was about to end and signs of spring were beginning to appear, the last red leaf was clinging to the end of a twig. A faint light shone on the trembling twig, and it was soon getting ready to unfurl its spring leaves, but the remaining bright red leaf refused to fall. The light cast a shadow on that scarlet leaf, heralding the arrival of spring.

Cross Cultural, Photo

Floral Friday #205


 まだ花開くには遠く、周囲にもほとんど春の気配すらないが、それでも蕾を見つけるとはなやいだ気分になるのは単なる願望なのか。
 この写真をFloral Fridayに使うつもりは全くなかったのだが、写真を撮った後でふとそうした願望もまたFloralなところがあるような気がして本日使うことにした。自分で決めてスタートしたシリーズなのだから、自分でルールは決めれば良い。なんだ、全然Floralじゃないじゃないかというご指摘はごもっともなので、画面に向かって言っていただいて一向に構わないが、その画面の向こうでそれを反省しているかどうかは怪しいので、その点はご理解いただきたい。
 少々強引ではあるが、この写真には、すっきりしない入れ子構造のようなものがある。よく見ると、蕾の上に綿毛状の種がくっついているのである。
 これがこのまま芽を出すとも思えないが、自然はたくましいと思う。北風の吹き抜ける冬の日に、この綿毛を飛ばした主はどこにいるのか。ひょっとすると、もう枯れてどこにもいないのか。そんなことを考える一方で、どうでも良いかと冷めた目で見ている自分も同じ場所を共有している。