誰もマスクをすることがなくなって、コロナが過去の話となった今、元に戻るだろうと考えるべきではないのだろう。聞けば、挨拶をするのは「うざい」と考える人も少なくないのだそうだ。せっかく挨拶しない世界になったのに、挨拶するのは不愉快だと。ようやく電車が混み合わなくなったのに、また混み合ったからと言って、自分を犠牲にしたくはないと。 米国でもWokeを否定する動きが支持を得た。日本でも「クソ真面目」は今でも使われる嫌な言葉だ。Wokeであるから面倒だというわけでもないので、単純に気分的な問題だ。では、これが現代社会固有の雰囲気かといえば、そうでもない。80年代の”Hip to be square”の意味は、Square=四角=生真面目なのが、Hip=イケてるという意味であって、反体制的な奴らが真面目になっちゃってというアイロニーだとも言える。
ハワイ好きな方ならきっとポキ丼なんだなと分かるのだろうが、実は食べている本人はよく分かっていない。 普段からほとんど生魚は食べないのだが、なぜかアヒポキとかブルターニュのPlateaux de fruits de mer(海産物盛り合わせ)なら食べないこともない。だから、ハワイアン・レストランに行くと、ここぞとばかりにポキ丼などを食べる。生魚を食べるチャンスなのだ。ただ、問題は、それが何だか分かっていないということである。 まあ、食材を見れば入っているものも多少は分かるし、きっと日系人がアレンジした現地の料理なんだろうななんて想像もするが、伝統的なものなのか、ジャンクフーみたいなものなのか、普通にレストランにあるものなのか、専門店で食べるものなのか、何が入っていればポキなのか、ちっとも理解していない。いや、そもそもポキって何? (個人的には)それで良いのである。困るわけでもない。行ったこともないから想像があっているかどうかさえわからない。少しだけ現地の方には申し訳ないなとは思うのだが、世界中を旅するわけにもいかない。仕事でハワイに用はないし、知り合いもいない。唯一ハワイに立ち寄ったことがあるという知人に聞けば、トランジットで空港に降りただけというし、本当に縁がない。 結論は、いつも同じ。まあいいか。