Bonne journée, Photo

Solarization


The heat of the Japanese summer is now known worldwide. The other day I told a French acquaintance of mine that the temperature has been reaching 35 degrees in Celsius (95 F) every day, and he asked me if the humidity was still high, so I guess it’s well known that it’s hot and humid. Traveling to Japan seems to be popular these days because of the weak Japanese yen, but it seems best to avoid midsummer.

By the way, there is an old photography technique called solarization. It is a phenomenon in which light and darkness are partially reversed in monochrome development by exposing the film to too much light. When walking under the hot summer sun, you may fall into the illusion of solarization. The sparkling light in the photo is always interesting to me.

(簡易訳)最近は日本の暑さも知られてきたらしく、フランス人の知人に相変わらず熱くて蒸してるのか?なんて聞かれる始末である。まあ、その通りなのだが、そんな中を歩いていると、光の加減が妙に見えることがある。白黒写真のソラリゼーションみたいなもので、光と影の関係が怪しくなるのである。

Cross Cultural, Photo

(Floral) Friday Fragments #232


 書いていることが花の話ばかりじゃないし、そろそろ飽きてきたということもあって、冬の間使うことがある Fragment というキーワードに変更、書き方も変えてみた。Friday Fragments、「金曜日のカケラ」という意味だけれど、Google Translate によれば、「金曜日の断片」。どちらの響きが良いかは、お任せします。
 じゃあ、何か話題でもあるの?と聞かれれば特にない。日曜日に時々考えたことを書いているのだが、金曜日にも同じように書くので、日々つらつら考えたことはこちらにまとめようかなという程度なのでご容赦を。

 さて、ここ数ヶ月の間に、家の前の通りにある杭に車がぶつかる事故が2回起きた。正確に書けば、少し蛇行する通りの数十メートルの範囲に、2か所の交差点がある。その2箇所で別々に起きた事故である。
 ひとつは少しだけ折れ曲がったT字路で、くの字の曲がった部分に小道がつながっている。もうひとつはやはりくの字に折れ曲がった形なのだが、こちらはT字路ではなく、この曲がった部分に2方向の小道がつながっている。このくの字の折れ曲がりが曲者で、角度はほんの少しなのだが、直進すれば歩道に乗り上げるような微妙な曲がり方なのである。当然道路管理者はそこに鉄製の杭を何本か打っており、夜間のために反射板をつけている。
 どうしてそんな形になっているかと言えば、歴史的事情である。つまり、その道は静かな碁盤の目のようになっている住宅街のための道路であり、坂道になっているからその碁盤の目に合わせるように地形に合わせて作られているのだ。以前はもちろんそれで問題なかったが、ある日その道は、その住宅街の横を抜けて急な坂道となる丘を越えて反対側に行けるようにつながったのだった。それ以来、徐々に交通量が増え、今ではカーナビを頼りに住宅街を抜ける人もいれば、大型トラックまでが抜け道として利用する。
 そんな中で、何が起こったかはわからないが、2回の事故はその2箇所の別々の場所で、くの字の折れ曲がりをそのまま直進した車が杭を折り曲げるような単独事故だった。前を見ていなかったのか、寝ていたのか、速度の出し過ぎが、はたまたそもそも道が曲がっていることに気付かなかったのか。原因は分からないが、その後道路管理者が来てその折れ曲がった杭を切り取り、赤いコーンを置いて帰って行った。暫くすれば、業者が新しい杭を立て直すことになる。
 普通に考えたらぶつかりようがない。そう思ったが、これが案外そうでもないらしい。日本人駐在員がフランスにきてやらかす事故のひとつが、ロータリーの直進なのだそうだ。ロータリーは、ランナバウトとも呼ばれるぐるぐると回る交差点である。その交差点では、ロータリーに入る前で一時停止し、右側通行なら左回りで、左側通行なら右回りで交差点に入る。日本と同じ左側通行で説明するなら、一時停止したら、右側からロータリーを回ってくる車を優先して、左折でロータリーに入る。その交差点を左折したかったら、最初の出口で左折すれば良い。右折したかったらぐるっと回って3番目の出口で左折する。至極単純な仕組みである。何しろ必ず一時停止で左折だけをすれば良い(フランスは右側通行だから右折)のだ。
 こんな単純なロータリーで、酔っているわけでもなく、一時停止もせずに真っ直ぐロータリーの中心の花壇などになっている部分に突っ込むのだそうだ。何かの思い込みなのか、それとも寝ていたのか。ともかく理由は不明の事故がある。不思議な物である。

Photo

Mostly Monochrome Monday #412


Who said that muted colors are more comfortable as you get older?
You just get to appreciate more colors as you get older.
So, which is better?

歳を重ねるごとに落ち着いた色合いが心地良くなるなんて誰がいったのだ。
大人になればより多くの色が理解できるようになるだけだ。
で、どっちがいい?

A Part of Mostly Monochrome Monday

Bonne journée

Sunday Thought


 桃は大好きである。ただ、どういうわけかスモモがもっと好きで、7月が楽しみである。桃の美味しさに酸味が加われば最強ではないか。アプリコットも大好きで、ジャムより生食が良い。たまたまフランスに住んでいた頃はあまりに安いので箱買いしていたほどだ。
 スモモだろうがアプリコットだろうが、これらは桃類であって、甘い桃の変種とも言われている。いや、梅だって桃の仲間だし、プルーンもスモモに近い。ブルターニュ名物のスイーツであるファーブルトンにはプルーンを入れることになっているし、そもそもフランスで最もポピュラーな桃は小さくて平べったい形をしていて、日本で見る桃とはまるで違う。いやいや、スモモだって、大石早生とかソルダムとか言っている場合じゃない。サンタローザも菅野も太陽もみんな味が違う。サマーエンジェルなんて、誰が名前をつけたんだ?というくらい濃厚な味がするし、甘い貴陽は大粒なので小さな桃と変わらない。
 ということは、桃を買うならスモモも買う。産地で買えば恐ろしいほど美味しい桃もスモモも手に入る。冒頭の写真のように、時々は観光のためなのか袋のかかっていない桃もあるから、笛吹あたりに行って桃とスモモを買うのが良い。

 それで思い出したのだが、桃類が好きだなんて話をしていると、どうして桃の形はお尻みたいになるのだろうなんて話題になることがある。一説には、種の部分が二つに割れて芽が出やすいようになっているからだそうだ。種のでき方によるもので、りんごは五角形にタネができるからこうはならない。もちろん、正確には、そう言われているだけで本当かどうかは分かりようがない。色々研究はあるが、まだ確定的ではないようだ。ただ、スモモにも同じように割れ目があって、桃の仲間の特徴らしい。アプリコットもそうだったかなあ、なんて考える。
 この形を見てお尻みたいだとか、少しいやらしい形だとか言うのは人間側の話であって、桃とは関係ない。きっと本能的にそう見えるのだろう。当然人間には種を繁栄させるためのなんらかの本能が備わっていて、こうした形に反応するのは不自然なことでもなさそうだ。
 以前、恥ずかしさを感じるポイントが違うのでフランス人と話したことがあるが、人間の自然な部分としての性をしっかりと子供達にも教えると言っていたのが印象的だった。10代半ばの子供達に生殖を教えるのに、人と人との関係や妊娠の仕組みなどととともにその行為もきちんと教えるという。つまり、動物も人間も生殖行動は基本的に同じで、大切な行動であると。流石にこうした話はなかなかしにくいので、フランス人から聞いた話と人伝に聞いたドイツの話からそう理解したというだけではある。ただ、それが本当なら、確かにこうした話の恥ずかしさみたいな概念には違いが出るだろうとは想像できる。

 桃の話から脱線した。こんなことを考えたのは、週末に笛吹に桃を買いに行くという同僚にお店の場所の話をしていて、10年以上前に別な知人から言われたことを思い出したからだ。その知人は桃の形ってちょっとエッチだよねなどと笑いながら少々具体的な事を言っていた。お尻みたいな形だから?なんて聞いて受け流したが、今だったら立派にハラスメント行動かもしれない。
 まあ、ともかく桃の季節である。スイカよりもスモモが良い。