
齧られた花弁をベッドに刺刺した尻尾のようなふさが垂れ下がる。そう思ったら、どうにも撮りたくなった写真だが、撮ってみたら案外つまらない。いつものことである。
できれば毎日1枚くらいは写真を撮りたい。大仰なカメラでなくても良い。スマホで十分。そう思って義務感のように撮る写真は、大抵はつまらないスナップになってしまう。歩きながらふと直感的に感じた何かを無意識に撮ったもののほうがよほど面白い。この写真は、その中間で、義務感のようなものを感じながら撮った写真ではあるのだが、ふと感じるものがあったから撮ったので、ちょっと期待した写真ではある。きっと、その期待というものがよくなかったのだろう。
日々、世の中のニュースを見ていると、時々何か言いたくなるのは自然なことだろう。時には、「政治家なんて…」とか、「どうしてそんな他人を貶めることを…」とか、そんな愚痴見たいな言葉がいくらでも出てくる。それをここにあまり書かないのは、意見がないからではなく、一方通行だからである。ほとんど何も解決しない一方通行の愚痴は、むしろ他の人にまで不愉快さを共有しているようなものだから、ある意味自分も共犯者になったような気がしてくるのだ。
その点、街中で直感で感じた何かを(それが何かはわからないことも)表現するのは、同じ自分の感覚の押し付けであっても後悔が少ない。もちろん、不愉快に感じるのか愉快に感じるのかは人それぞれ。時には自己満足だけの押し売りに嫌な思いをされる方もいるかもしれないが、そこは多少のずれがあるのが人というもの。割り切ることにした。
そんなわけで、中途半端だなと思いながらアップした今日の写真である。




