
Walking along a canal, drifting along toward calmness.
運河沿いをのんびり歩きながら、ゆったりと時を過ごす。
A Part of Mostly Monochrome Monday
capturing in prose

フランスの北西部にあたるブルターニュ地方は夏も涼しい地域なのだが、今日のブルターニュ南東部の気温は37度と異常な高温となった。フランス中央部から西部にかけては40度超えとのことなので、それでもまだ良い方なのかも知れないが、何しろ個人ではエアコンを持っていない地域だから、日中は窓を閉め切ってじっとしているしかない。リフレッシュするなら、早朝に出かけて森の中や運河沿いを散歩するのが一番かも知れない。夏至の頃は人がいっぱいで騒音も多い季節だが、さすがに今日は静まり返っている。
気温が高いことをもって温暖化というのは違うとのこと。大西洋側から高気圧が張り出してアフリカからの熱波をもたらすのは毎年1〜2回はあるから、異常高温と言っても気象学的に異常というわけではない。ただ、年々夏の暑さが早く来るようになって、むしろ夏が涼しいような気がするというのも時々聞く話だ。温暖化によりメキシコ湾流が蛇行し、温暖な冬をもたらしてきた暖流の恩恵がなくなることで、あまり雨の降らない寒い冬と冷夏が温暖化の影響とも言われている。寒くなるのに温暖化というのも妙な気持ちになるが、そんなものだろう。それでも確実に平均気温は上がっている。
写真ではサイズ感が伝わりにくいかも知れないが、写っている宿木は通常の倍のサイズはあろうかという立派なものだった。大きいからか、乗っている枝が随分と下がってきている。そんな様子を楽しんだら、日が高くなる前に家に帰る方が良い。午後になればきっと暑い。

This castle is the same as what was on the Japanese article that I posted two days ago. Though it is a historical site, simultaneously it is used for a part of city hall. 50 years old architectures are not old here.
先日ポストした城と同じ城の写真なのだが、こうやってみると廃墟のようでもある。実際には現役の市庁舎である。
A Part of Mostly Monochrome Monday

フランスの衛生上の制限はほとんどが3月末までに撤廃されて、ふらつきながらも新規感染者数が明確に減少してきたこの初夏は、まるで3年前に時間が戻ったかのように観光客が増えてきた。そんな中、もちろんいつ行っても驚かされるモン・サン・ミシェルあたりを訪ねてみるのも悪くないアイデアなのだが、他人を気にしないツーリストに溢れた狭い場所を歩き回るのもどこか落ち着かない。今でも身近なところに新規感染者がいて、決して感染が収まったわけでもない。人口6000万人に対して毎日2万人以上が感染しているのだから、狭い場所での人混みは安全とは言えない。しかもここ1週間は移動平均で増加に転じている。
それであれば、たとえ有名ではなくても近くの旧跡周辺を散歩するのはどうか。ブルターニュは、ありとあらゆる場所が歴史の一部なのだから、わざわざ混雑する中に行く必要などない。
かつてブルターニュ公国がフランス王国とは独立して存在していた頃、ブルターニュの東の端は国境防衛の最前線であり、美しく華やかで優雅な城よりも何日でも持ち堪えられる丈夫な城が必要だった。城壁の外には防衛と飲み水の確保のために川が流れ、洗濯場では人々が賑やかに会話を楽しんでいたに違いない。城壁の中は縦横に道が通り、商店が軒を連ね、その中央にはカソリック教会が置かれて心の支えとなった。そんな街を想像しながら眺める旧城は、今でも異様なまでに力強くその姿を誇示している。
だからブルターニュの散歩は楽しいのだ。見上げた城壁は市役所の壁なのだから。