Cross Cultural, Photo

Floral Friday #223


 いつの間にか梅雨の気配がしてきた5月の晴れ間。咲き出した控えめなハスのクリーム色の花弁を見ながらひと息ついた。ようやくホッとできる見慣れた街に戻ってきたというのに、豪勢なピンク色の背の高いハスが咲き乱れる異国の池を思い出していた。人間は不思議なものだなと、使い古された感想に苦笑いする。
 5月の関東といえば、大抵の年はそこそこ好天の日が多い梅雨前のホッとできる時期だが、今年は曇天が多いからか、なかなか出歩くのが億劫だ。やっと咲いた春バラは連日の強風や雨で痛み、強い光を感じることも少ない日中の外出は、どこかで義務的な気分を感じてしまう。要は、5月らしい楽しみがなかなかない。そうこうしているうちにもう6月。もう、長袖シャツは使わないかな。

 

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Floral Friday #222


 ピンクや乳白色の優しい色の花が淡い水色の空の下でゆっくりと揺れる春に、いっときフレッシュな黄色と緑色の溢れる時期が現れる。そんな時期を過ぎると初夏の気配である。散歩していてビタミン・イエローという感じの元気な黄色が見えたから覗き込んでみたら、こんな透明感あふれる黄緑色が広がっていた。
 他所のお宅の庭先から溢れ出た草花を見て覗き込むなんてちょっと怪しいやつだが、見て正解だった。こんな色にはなかなか出会えない。ありがたいことに、今時は大仰なカメラを使わなくてもそこそこ美しい写真が撮れる時代である。カメラが小さければちょっとした場所に潜り込むことも難しくない。
 なるほど猫の皆さんは、こんな美しい景色を楽しんでいたんだななんて気付けるのである。

 

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Floral Friday #221


 ゴールデンウィークが過ぎると間も無く沖縄が梅雨入り。横浜はまだしばらく梅雨前線とは無関係だと分かっていても、なんとなく春が終わって初夏までの季節の中休みみたいな気分になる。もちろん梅雨時だって美しい季節だし、湿気を除けば過ごしやすいし、雨が降ってこそ季節を感じるというものなのだが、どこか落ち着かない季節でもあるのだ。早朝に日差しが当たって僅かにオレンジ色に染まった空気を感じると、なんだか得した気分になるのは、そういうことだ。おまけの時期というか、ボーナスタイムというか、ちょっとだけいつもと違う感じがするのである。
 そんな季節は、実は一番植物が輝いている。どこの路地を歩いても甘い初夏の匂いが広がり、こわばっていた体が自由になるような季節である。週末は早く起きて、静かでフレッシュな朝を楽しみたい。散歩ついでに周囲を見渡せば、冒頭のような写真も撮りたくなるというものだ。
 なんて書いているのは、最近、散歩を予定していた週末の朝が雨続きということの裏返しである。これって、マーフィーの法則?

Bonne journée

at Brittany


I have completely forgotten where I took that picture. It was definitely in France, probably at Brittany, and perhaps at a large park. Cow Parsley – I guess those were – were flowering and birds were singing. I was just strolling around a small lake.
Five years or some have been past. Nothing has changed other than I live at urban area now. I’m walking as before in a small nature and listning to birds in a morning. Ah, yes, needless to say, I’m older than before, at least 5 years but what else?

 この写真をどこで撮ったのかすっかり忘れてしまった。間違いなくフランス、恐らくはブルターニュの大きな公園だったと思う。多分セイヨウパセリの花が咲いて鳥がさえずっていた。そんな小さな湖の周りを散歩していた。
 あれから5年かそこら。今は都会に住んでいるけれど、それ以外は何も変わっていない。以前と同じように小さな自然の中を歩き、朝の鳥のさえずりを聞いている。ああ、そうそう、言うまでもなく、以前より5歳は年を取ったけど、他に何かあったっけ?

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Floral Friday #220


 例年、ゴールデンウィークといえば横浜パレード(国際仮装行列が正式名称らしい)を見たり、山手を散歩したりと近所の華やかな場所を多少歩くことはあるが、それ以外は家でじっとしていることが多い。遠出をしても混んでいるばかりだし、ゆっくりする貴重な機会でもある。
 もちろん日本を離れていた頃はゴールデンウィークなんてものはないから、何かしたことはない。同じ時期、フランスの5/1はメーデーで何もかもクローズしているし、5/8も戦勝記念日(ヨーロッパにおける第二次世界大戦の終結日)で多少パン屋さんが開いているという程度で何もすることがない。じゃあ、何をしていたんだろうと写真を見返すと、散歩である。なんだ、何も変わってないじゃないか。
 まあ、多少の違いはある。横浜の街中を歩いていれば、美味しそうなカフェもあればイベントにぶつかることもある。大道芸に人だかりができていたかと思えば、ちょっと気になるブティックの前にいつもと違うディスプレイを発見したりもする。ところが、休日のフランスは超有名どころの観光地を除けば何もない。カフェもほぼ閉まっているし、人がいないから下手な音楽を奏でるストリートパフォーマーもいない。スーパーも閉まっているし、トイレすらない。無難なのは、人気の少ない午前中の公園を散歩する程度である。ラッキーなら春の花の香りを独占できるし、読書していても邪魔をする輩はいない。そんな状況だと、冒頭のような意味不明な写真も撮れるというものである。