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(Floral) Friday Fragments #289


 万葉集にも読まれたツユクサは、よく見るとなかなか愛らしい形をしている(写真のツユクサは花弁が痛んでいて申し訳ない)。小動物の耳のような2枚の深い青の花弁に小さくて黄色いおしべ。つい眺めてしまう。

 でも、花弁が2枚なんて面白いなあと思っていたら、おしべの裏に白いもう1枚の花弁が隠れていた。調べてみたら、黄色のおしべは実は飾りで、下に長く伸びているのが本物のおしべなのだそうだ。黄色いおしべで虫を呼び寄せ、長い方のおしべの花粉をつけてもらうらしい。なかなかの戦略家ではないか。

 雑草として伸びてくるツユクサは、長く伸びた茎が定規で線を引いたように曲がり、その部分が地面に付くとそこから根が出てきて増える。草取りをしようとしたら、案外あちこちから根っこが出ていてなかなか面倒だ。花の方も、雄花と両性花があって、加えて地下にも閉鎖花があるのだとか。なんとしたたか。

 まあ、そんなことを考えているより、のんびりと美しい青を見ていた方が良い。もっともあまりじっと見ていると、その間に蚊に刺されそうではあるのだが。

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