Cross Cultural, Photo

Floral Friday #219


 4月からゴールデンウィークにかけての関東は、案外晴れない。日替わりで晴れと雨の天気が交互に来たりするが、日差しがあっても一日晴れるというものでもないし、晴れても乾いた青空があるわけでもない。それが季節の変わり目というものでもあるだろうが、ようやく日差しを浴びて外で活動できるようになったのに、ちょっと残念だったりする。
 そんな気分でいると、その束の間の光を捉えたくて、カメラを上に向けることも多くなる。木々の梢には緑の葉が出始め、花が咲き、思いの外強い光に目を細めるのは、いつものことである。その光溢れる空を見上げて、ようやく見ているものを写真で表現できたと思ったら、ベストショットと思ったハイキーな写真には、飛行機が写り込んでいたのだった。確かにそうだった。忘れていたわけではない。カメラを向けて何枚か写真を撮っていたら、ちょうど飛行機がそこに現れたのだ。面白がって、ドンピシャのタイミングで写真を撮ったのを思い出した。
 ところがである。分かっていて何枚か撮った筈なのに、思ったような露出になったのはその面白がって撮った1枚だった。それはそれで良いのだが、なんだか納得感がない。
 まあいいか。