Bonne journée, Photo

つきとうみ

星の重みから背骨をよじって逃げ出す前に
森の冷気にシワクチャの頭を捻り込む
とこ とこ みち
ある きと ころ
ねこ とこ とり
うんが みちそ ぞろあるき
東の大陸を流れゆく時代に
赤い果実から転げ出た種よりも重い空
みち とこ とり
きみ とひ とり
こと りと ねこ
うんが みちふ たりあるき
西の大海を遥かに見晴らし
くじらのため息よりも深く長く漂う小舟

ネコトコトリの作詩中に書きかけたものだが、こちらはもっと気に入らなかったので、少し冷却期間を置いてみた。読み返せば捨て去るほどは悪くない。

2 thoughts on “つきとうみ”

  1. 消去されずにこうしてアップしてくださって嬉しい! 
    声に出して読んでみました。リズム感の楽しさのあとに続く、はっと気づく景色の奥ゆきが好きです。
    きっとtagnoueさんは小道を歩きながら、心はこんな世界を歩いているのだろうなぁと思いました♪ 
    またときどき詩を見せてください!

    1. 1週間もすると、こんな事書いたかなぁと驚きます。自分で発見して苦笑い。でも、またきっと書きたくなります。その時は呆れずにお付き合いください。

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