
秋も深まり関東では乾いた風が吹き始める時期に、冷たい雨が降るとブルターニュを思い出す。彼の地では、秋から冬にかけては小雨とわずかな晴れ間が目まぐるしく入れ替わる季節。ブルターニュではいつでも雨が降っているなどと揶揄されるが、決して降水量が多いわけでもない。それでも、雨の降らない日はないのではないかと思う程度には小雨が降り、いつ不意に雨が降っても良いように、撥水のコートは手放せない。時々あるストームは別にして、大した雨ではないから傘は必要ない。どのみちストームがくれば傘など役に立たない。秋から冬を超えて春にかけては、雨が降るのがブルターニュなのだ。
関東だって秋は雨と晴れが交互に来る季節なのだから、こんなに恵まれたことはない。肌寒い秋と爽やかな秋を交互に楽しめるのは今しかない。だから雨の日を嘆く必要などない。柔らかな肌色が静かな秋バラを引き立てているのは弱々しい光と雨粒なのだ。雨が降れば緑が洗われて輝き、コントラストの低い落ち着いた色合いを感じることができるのもこの季節ならではの楽しみだ。写真は、横浜、港の見える丘公園のそばにあるバラ園にて。





