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Frozen Friday #10

凍りついたスミレだから間も無く溢れるように咲く。

今年は冬が早かったわりには雨が降らず、ブルターニュも水不足が懸念されているそうです。毎日のように小雨が降り、晴れても地面の乾かない土地が、曇っても降らない天候に音を上げると聞くと、単なる気候振動が身勝手な要求でもしているように感じてしまうのは、どこか後ろめたいところがあるからでしょうか?
いつの間にかリサイクル素材の服を買い、バイオエタノールを含む燃料を使うのが当たり前と感じるようになりました。ブルターニュは、温暖化が進むと寒くなる地域だとか。暖流が蛇行するのが原因だそうです。
ミクロな変動と温暖化の間には何の因果関係もないと、胸を張って言い切れないあたりに、頭の片隅に引っかかる何かがあることを示しているようです。来週は Floral Fridayかな。花も咲き始めたし。

Perhaps, I will back to Floral Friday next week. The spring is coming.

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Frozen Friday #9

純白の縁取りと水晶のような水玉に寒さを忘れる。

大陸の西側の天候は一定せず、夏でもコートが必要な程に冷えることもあれば、冬でも薄いジャケットがあれば十分なこともあります。それでも冬の真っ只中となれば、寒いことに違いはありません。日本とここが違うのは、寒さの底がそろそろ終わりであること。4月であっても池が凍ることもあるような場所ですが、2月になれば確実に春らしさが出てきます。クロッカスが咲くのもあと2週間。

One of the coldest days is soon passing mostly and crocuses will be flowering within several weeks. Can’t wait.

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Frozen Friday #8

砂糖がけのような凍りついた葉の下に深い赤を見つけた朝は、少しだけ奥歯が疼く。

これだけ凍りつくと、寒さよりも冬の美しさに目がいくわけですが、それでも寒いには違いありません。なんだか奥歯がこそばったいような気がするのは、多分、砂糖がけのような霜が理由ではなく、単に寒いからでしょう。後ひと月もすれば、凍ったような寒さも先が見えるはずです。

I prefer rather cold, dry and sunny winter probably I was born in such a place. I am interested in the rainy winter in Brittany and a bit curious about the culture. It means I am still a stranger here.

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Frozen Friday #7

冷たい朝の方が美しい場合もある。

久しぶりのFrozen Fridayは、先週と全く同じテキストです。フランス北西部の海寄りの場所は、地図をよく眺めると案外フランス本土では中緯度になり、メキシコ湾流の暖かな海流に洗われるおかげで、冬の間もさほど寒くありません。北海道より緯度が高いにもかかわらず、雪も滅多に降らない環境です。それでも北極からの寒気が降りて来れば、木々が凍ることもあります。そんな時は、冬だからこその美しさを感じるわけです。

Almost a year has passed after the last ‘Frozen Friday’ where I intends to show some cold day in Brittany. In fact, it is not so cold place thanks to the warm ocean current but, two or three times in winter, cold air from the north pole makes Brittany cold with a gift of beauty of winter.