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(Floral) Friday Fragments #293


 ほぼもう終わりつつある黄花コスモスに、どういうわけかたくさんの蝶が舞っていて、つい周囲を見回しましたが理由がわかりません。健康診断のフォローアップみたいな理由での通院の帰り道、やれやれ終わったなんて一息ついていると、たまたまこんなところに出くわしました。大袈裟な話でもなく、単に安堵感から周囲に目が行っただけなのだろうとは思います。

 このところ、カメラを持ち出しても写真を撮らず持ち帰ることが多くなりました。もう、重いカメラを持とうという気にならなくなっていますが、サブだった小さなミラーレスならば、時々持ち出します。それでも、スマートフォンのカメラが優秀なので、それで十分という気になってきました。しかも、半年前までは iPhone 14 pro だったのでレンズが三つもついていて、大抵のことはこれで事足りるというくらいにいつでも使えたのですが、今はレンズがひとつだけのシンプルな機種に変更しました。それでも十分なのです。まさか、そんなふうに思うことがあるとは思いもよりませんでした。つくづく、写真は機動力と構図なのかなと思い直しています。

 もちろん、物足りないと思うことは多々あります。この写真だって、シャッタースピードと露出を自分で設定して、置きピンで撮りたいと思いながら撮っています。でも、そんな古臭いこと言わなくたって、なんとかなってしまいます。そうであれば、撮りたいと思った瞬間に取り出して撮影できるスマートフォンのなんと便利なことか。

 あー、ホントに便利。でも、次はカメラ持ち出そう。

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(Floral) Friday Fragments #292


 クズの花が咲く頃、切っても切っても伸び続けてきたそのクズも、成長が少しスローダウンする。始末に終えないその草は、ようやく終わりを悟るらしい。あと二月もすれば葉の色も茶色にくすみ、カサカサと音を立てて北風に身を任せる。
 これでようやく終わりかと思えば、土の中に残った根が、もう来年のことを考えている。クズだって、生きている。

 なんとまあ、雨の多いことか。クズは元々ほとんど水みたいな蔓を延ばすが、今年は例年にまして水分を含んでいるようだ。やれやれ。いつ関東の雨は終わるのだろう。ひょっとして今週まで?そんなわけはなさそうだ。

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(Floral) Friday Fragments #291


 今年はノウゼンカズラが咲くのをほとんど見ていない。雨が多くて近所に出かける機会が少ないこともあるのだろうが、あまり元気に咲いている感じでもない。街角に見つけても雨にぬれて傷んでいることが多いし、暗いから鮮やかに見えていないということもあるのだろう。
 この写真は、たまたまここにだけ日差しがあって、浮かび上がるようにオレンジが輝いたから撮ったものだ。ライティングなどはしていない。でも、ライティングしたくなるような天候のことが多い。記憶が間違っていなければ、8月の上旬からほぼ毎日曇りか雨で、一日中日差しがあったのは、2〜3日程度だと思う。もうひと月以上が経つ。

 自宅の屋根には集熱用の装置が付いていて、ヒートポンプで熱を移動させ、お湯を作れるようになっているのだが、そこそこ晴れるからこそ役立つ仕組みである。先日、ガスの使用量を見ていたら、今年は明らかに昨年までと違う。つまり、8月は日差しも少なかったので、お湯が作れずにガスを使ったということが明確にわかる。毎月のガスの使用量は、グラフにすると綺麗な曲線を描くのだが、8月だけその曲線が膨らんでいるのだ。

 3ヶ月予報では、平年並みの降水量で少し気温が高いと言ってなかったかなあ。せめて空気が乾燥する日が時々来てくれないかなあ。などと、つまらないことを考える金曜日である。

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(Floral) Friday Fragments #290


 古い写真の中から必要な写真を見つけようとあれこれ見ていたら、この写真が何年も前の今頃撮ったものだと気がついた。あれ?9月だったかなあ。なんて、しばし考えた。
 場所が違えば、咲く時期も違うし、場所が違えば、そもそも種類が違ったりもする。この写真は西フランスの公園で撮ったものなので、気温の差なのかなと思ったが、だんだん本当の開花時期がわからなくなってきた。
 まあ、いつの開花だろうが、この柔らかで濃厚な緑と、柔らかで儚いピンクのコントラストが美しいことには違いない。

(ちょっとだけ、美味しそうと思ったことも告白しておきます。)

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(Floral) Friday Fragments #289


 万葉集にも読まれたツユクサは、よく見るとなかなか愛らしい形をしている(写真のツユクサは花弁が痛んでいて申し訳ない)。小動物の耳のような2枚の深い青の花弁に小さくて黄色いおしべ。つい眺めてしまう。

 でも、花弁が2枚なんて面白いなあと思っていたら、おしべの裏に白いもう1枚の花弁が隠れていた。調べてみたら、黄色のおしべは実は飾りで、下に長く伸びているのが本物のおしべなのだそうだ。黄色いおしべで虫を呼び寄せ、長い方のおしべの花粉をつけてもらうらしい。なかなかの戦略家ではないか。

 雑草として伸びてくるツユクサは、長く伸びた茎が定規で線を引いたように曲がり、その部分が地面に付くとそこから根が出てきて増える。草取りをしようとしたら、案外あちこちから根っこが出ていてなかなか面倒だ。花の方も、雄花と両性花があって、加えて地下にも閉鎖花があるのだとか。なんとしたたか。

 まあ、そんなことを考えているより、のんびりと美しい青を見ていた方が良い。もっともあまりじっと見ていると、その間に蚊に刺されそうではあるのだが。