
夏ももう終わりかなと思ったら、案外しぶとい。
ここ数年の夏がバカみたいに暑かったのだから、ちょっと雨が多いくらいで夏が終わりと思ってはいけない。雨ばかりの夏だって、今まで何度もあったではないか。
そんな風に自分に言い聞かせないと、流石にバテてきた。もう9月も目の前という段階になって、まだ半袖シャツを買い足し、涼しくなんてなるわけないと、高原の避暑地への小旅行を計画する。
もう、一体何なのだ。
子供の頃、風が吹き抜ける北側の畳の部屋で、壊れたギターを弾いたりして遊んだ後は、いつも決まって昼寝をした。あれはきっとお盆の集まり。多少汗をかくことはあったが、エアコンなんてなくても何とかなった時代。裏山に遊びに入れば、ミヤマクワガタがいて、うさぎが跳ねた。もちろん、都会などではなく、北関東の隅っこにある山間の街の話なのだが、決して空想などではない。
ノスタルジーと言ってしまえばその通り。でも、ちょっとだけ、昔が羨ましい。