Bonne journée, Cross Cultural

five tall trees

見慣れた公園を歩いていたら、急に5本の背の高い木がそれまで見たこともなかったようにこちらを見つめていて、訳もわからず威圧感を覚えたのはどうしたことか。

その5本のスッと立ち上がった木は、多少の権威でも背負っているようにアイロンをきちんとあてた制服を着て、両腕を腰の横に置き、落ち着き払った様子ではあっても気迫に満ちた眼差しをこちらにむけていた。気づくまではゆっくりとこちらに歩いてきていたのかもしれないが、背丈よりは少し遠い距離を置いて立ち止まり、何かを言いたそうにしているのだった。その5本の木を見上げて慌てて写真を取れば、木々は一言も発することなくいつもの木に戻っていた。

だから妖精の住む国の朝の散歩は面白い。