Bonne journée, Photo

le 25 decembre

白茶けた冬の湿った天井から吹きおろす風に、
うわべだけの夏を忘れられない原色の
寝苦しい昨日を塗りつけたようなクリスマスツリーが震え、
鼻先に転げる香辛料を含んだ酸素を
ビロードのワイン粒に後生大事に閉じ込めるように、
午後の能天気な声を待つ扉の鍵を確かめる。
雨は冬の光線となる。
赤錆た明日を感触のない言葉で定義する慣わしと、
咳き込んだように繰るページの今との狭間に
燻んだ学校の壁を擦り抜けた甲高い歓声が転げ落ち、
急ぎ見上げた夕暮れの束の間の青を
偽物を調べる検査官のような眼差して睨みつけるように、
明日の挨拶を忘れないように書き留める。
明星は明日の雨粒となる。

Also, a small contribution to A Photo a Week Challenge: Lights by Nancy Merrill Photography.