梅の香りにハッとする事も多くなって、それなら写真でも撮りに出かけようと歩いてみたが、果たしてすっかり冬のままなのであった。先週の半ば、弾けとんだホチキスの針のように早朝の微かなピンク色の雲に引っかかっていた細月も、空っぽのプールのむき出しのブルーに貼り付いた乾き切った落ち葉も、まだ冬であることを暗に示す。
毎日が慌ただしいのだから、時にはブログも休んだって良さそうなものだが、春の写真が撮れなければ冬らしい写真が撮りたくなるわけで、今週のポストが今ひとつ半端な内容なのは、そんなつまらない理由からである。