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Fragmented Friday #8


冬の乾き切った散歩道の枯葉の下には無数のどんぐりが隠されていて、踏み潰されたそのどんぐりがやがて散歩道を覆う夏の日除になるのだなと、ぼーっとした頭で考える。

3週間も続いた乾いた冬晴れの後でようやく雨がふり、その雨の匂いにちょっとだけ妙な安心感のようなものを感じています。

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Fragmented Friday #6


小さなショーウィンドゥの中の小さな緑色のおもちゃが走るその場所は、案外雪の上などではなく星が瞬く雲の上で、オレンジ色の夕暮れの光が染み込んだプレゼント用の包装紙は、案外誰かにそれを届けるためではなく思いを包むためにあるのだろう。

GBのマークとちょっと高い値札を見て思わず撮った写真ですが、今頃になって見返してみると、なかなか魅力的なディスプレイでした。

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Fragmented Friday #5


あまりに変化に富んだ今年も間も無く落ち着く。ようやくホッとする年の瀬。予想通りだったのに驚き続け、準備万端だったのに混乱し、最後になってそんなものだと独言る。すっと立つ冬枯れの木が、こちらを見ていた。

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Fragmented Friday #4


帰国して半年になると言うのに、まだ知らないことがあって、まだやることが残っていて、まだやりたいことがあって、まだやりたくないことがある。一番困るのは、やりたくないことが何れやらなければならないことになることで、一番安心するのは、まだやることが残っているとわかること。