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(Floral) Friday Fragments #258


 冬型の気圧配置が続くと、真っ先に指先の皮膚が荒れ、つい肩を強張らせるからか首筋が痛くなり、鼻の奥がむずむずしてくる。わかりきっているのに、やっぱり冬が来たんだなと馬鹿みたいに考える。キーボードを叩いていても、人差し指の先が痛いから速度が上がらない。

 そんな状況であったとしても、春らしい風景が徐々に見えてくる。それが1月の終わりというものだ。後半月もすれば冬の底は通りすぎ、ひと月後には春を感じてウキウキし始める。それが、実は自分が3月生まれだからという理由だったとしても、一向に構わない。だって、冬から春に変わるのだ。

 春の兆しといえば、昔は南房総を思い浮かべた。いや、今だって毎年のように訪ねたりもするが、あのキラキラした海岸線は、今は少々寂しくなっている。子供連れには定番だった南房パラダイスはとうに閉館し、観光花摘み園は、経営者の高齢化とともに徐々になくなりつつある。もちろん、まだまだやっている畑もたくさんあるが、毎年どこかが閉鎖されているのもまた事実である。
「ええ?そんな少しでいいの?もっと摘んだら?じゃあ、800円ね。これもおまけしておくから。」
気づけば千円で大きな花束を抱えている。そんなお楽しみは、今後も減っていくのかも知れない。

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