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(Floral) Friday Fragments #248


 俯くサザンカを見ながら、そろそろストーブでも出すかなあなんて考えては見たものの、毎年同様に、ストーブを出すのが面倒だからつい先送りしてしまう。それでもまもなく欲しくなって、慌てて出すのが石油ストーブだ。

 今どき化石燃料というのも時代にそぐわないが、灯油は燃料を精製した残り滓みたいなものとも言うし(実際にはそうでもない)、電気は停電すれば使えないので、このところは必ず対流ストーブを持ち出している。まあ、言い訳みたいなものである。人間、時には言い訳がないと生きていけないこともある。

 先日所用があって北関東に出かける機会があった。観光地の駐車場に車を停めてひと休みをしたのだが、11月の前半だというのに、観光案内所は石油ストーブを焚いていた。北関東は朝晩が寒いのだ。それを見ながらやっぱりストーブ出しておかなきゃなあなんて考えた。

 かつては雪の降る地域に住んでいたこともあるので、石油ストーブは案外身近な存在である。割高じゃない?なんて知人にも言われるが、南関東で補助的に使うならそもそも使う絶対量が少ないから、さほど高い訳でもない。しかも、である。ヤカンを乗せておけば、お湯も沸くし、干し芋なんてのも温められる。えっ、そこが狙い?いやいや、時には言い訳が必要なのだ。

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