
職場で連絡先のLINEを教えてほしいと真顔で言われて驚いた。まず聞かれるのは、メールか電話番号だろうと勝手に思い込んでいた。
いくつもの理由でLINEは使っていない。仕方なく「LINEを使っていないから連絡はメールでして」と伝えたら、便利だからLINEを使えとしつこく誘われる始末。最近はLINEを使わない人が増えていると感じていたから、ちょっと意外なお誘いだった。
その前はヨーロッパに少しばかり住んでいたので、LINEを使う知人は誰ひとりいなかったし、なくて困るものでもないと感じていた。たしかに似たようなツールとしてWhatsAppを使うこともあったわけで、LINEのような仕組みがヨーロッパにないわけでもない。とは言え、日常的に会話が続くものでもないから、LINEとは少し意味合いが違う。自分の中で、やはり個人的にはLINEは不要なツールなのだ。
LINEを使っていないと、「何故使わないのか」とよく聞かれることがある。LINEを使わない人がいる事を理解出来ない人もいるのだろう。
LINEを使わない最大の理由は、のべつ幕なしに届くメッセージを避けるためだ。食事時だろうが、静かに読書していようが、はたまた疲れて寝ていようがLINEは届く。見なきゃ良いと言う指摘はごもっともだが、メールと違ってLINEは読まれることを前提とした仕組みになっている。「まあ後で見ておきます」なんて思って放っておくのだが、グループだと暇な誰かが返事をするから、再び通知される事になる。ひとたび会話が始まれば、ずっとメッセージは届き続けるのだ。
やれやれと開けば、大抵は重要な話ではない。明日には全員集まる機会があるからそこで話せば充分な内容だったりもする。「忘年会は、和食で良いか?」なんて会話で自分の時間を潰したくないのだ。
そうなったら次の手は通知を時間指定で受け取る作戦だ。夕方6時なら移動中だから比較的良いだろう。だが、まもなくそれも浅はかな考えだと悟る事になる。何か聞かれている事があれば、答えなければならない。返事を返せば会話が続く。一瞬では終わらない。
最終手段は通知を切る事だ。暇な時にLINEを開く。ああ、今日は予定通り仕事も進んだし、ちょっと余裕もあるな。そう思ってLINEを開く。そんな時に限って何もない。そして、やがて開かなくなる。月に二度程度、ああそう言えばと思い出す。そんなやつに誰もLINEは送らない。だから使わない。
気付けば忘年会の日程も内容もとっくに決まって、参加者数にもカウントされていない。そしてある日言われるのだ。
「忘年会、出ないんだね。忙しいって良いことだけど、話したいことあったのになあ。」
えっ、どういう事?だからメールしてってお願いしてたのに。そう思った後で気付くのだ。だってLINEに入ってたんだから、みんなは連絡したつもりだよねと。
たまに読むだけのLINEほどひどいものはない。
「あー、そうか。ちゃんと会話したい人なんだね。じゃあ、電話で良いかなあ?」
なんて言われる事もある。いや、そういう事じゃない。食事中に電話はとりたくない。食事中にLINEが来て、慌てて見たらお地蔵さんの写真だったというくらい、電話で「いま暇?」と聞かれるのは嫌だ。大抵は暇じゃない。
冷静になって使い方を考えてみれば、たまにしか見ないSNSより、むしろのメール方がチェック頻度が高い。次がblueskyのようなSNS。一番チェックしないのがLINE。
SNSって見たい時にしか見ないものだよね。なんて同意してもらえないのかなあ。
私も日本に帰ってきて3年経つけどlineしてませ〜ん
お仲間ですね。
昨日も誘われました。そのうちまた時代は変わるのでしょうけれど。
日本はLINE、ヨーロッパとアメリカはWhatsAppが人気のような気がします。私は昔、Facebook、Mixi、Myspaceをしたことがありますが、Myspaceはハッキング被害に。Mixiは利用してる友人が少なくて、そのうちFacebook という流れになりました。Facebookは、2017年から忙しくてやってなかったけど、数ヶ月前からまたみるように。いつの間にかリールとか機能が増えてて、ちょっと使い方に戸惑っています…😅
WhatsApp も時々困るのですが、日本のLINEほどではない気がします。ツールより文化的違いを感じて、ちょっと面白いなと思っています。電話だけの時代よりは選択肢があって良いのかもしれませんね。