
ラベンダーは地中海原産で、プロバンスでは七月の上旬に咲くらしい。咲く「らしい」と言うのは、その季節に行ったことがないので見ていないからだ。
プロバンスでなくても夏にあちこちで咲くラベンダーは、満開になるとムッとするほどの香りを放つ。品種改良が進んだのか、少し涼しい北部フランスでも咲くし、日本の暑い夏でも咲き続けることもある。日本の気候ならおそらくは北海道あたりが適しているのかも知れないが、35度の東京近郊でも問題ない。
良い香りと紫の花は、なるほどシソ科の植物だと思わせる。シソの実を指先で削ぎ落とすなんてもう暫くやっていないが、ラベンダーを見ていると同じようにやれそうである。指先にザラザラとあたりながらも気持ちよくこそげ落とすシソの実とりは、どこかプチプチをつぶすのと似て、いつまでも楽しめる。ひょっとしてそうやってラベンダーの花を落として乾燥させたらポプリにもなるのだろうか。
そんなことを考えていたら、無性にやってみたくなった。いやいや、いかん。公園のラベンダーだった。
紫蘇の実。いいですねぇ。あぁ、あのぷちぷちとした食感の佃煮を食べたいものです。
ラベンダーは裏庭でも咲いているのですが、いつも花をこそいで落とすタイミングを逃してしまうんです。きっとポプリや焼き菓子などに使うのなら、まだつぼみのうちにするのがベストなんでしょうが、ミツバチたちが喜んでいるのを見ると花が開くまで置いておきたくて。
南仏のラベンダー畑に立って見たいものです。7月の前半に!
ミツバチにお裾分けしてあげてください。我々には香りだけでも十分満足できますし、紫蘇の実代りにはならないですから。
その昔、ラベンダー畑に行ったらあまりにムンムンと香って、ちょっと息苦しくなりました。そんな感じを南仏で味わってみたいですね。