
梅雨に入る前から暑い日々が続いてきたのですっかり季節感がずれているらしい。この写真はフランス北西部で撮ったものだが、6月といえばようやくこんなアイリスが終わる頃のはず。どうして朝からかき氷を買ってるんだ?なんてぼやきもでる。
夏至は1週間前だから、欧州だと今が一番暑い季節。学校も年度終わりで長い夏休みに入り、毎週のようにあった街のイベントも、夏至の日のLa fête de la musique(音楽の日)を最後にほとんどが終わって静かな日々が戻ってくる。西日が暑いから夜は木陰で冷たいものを飲み、間も無く来るバカンスまでカレンダーを数える日々だ。
その点、日本は沖縄を除いて梅雨の時期で、東京近郊は通常なら最高気温25度の蒸し暑い日が続く。子供達にとっても夏休みはまだまだ先だし、サラリーマンといえば濡れた服を乾かしながら梅雨明けを思うのがルーチンワークみたいなもので、夏休みのかけらもない。ジリジリとした夏はずっと先の事だ。
それなのに、今年は梅雨の前に30度の夏が来た。もう夏の花が咲き始め、毎日Tシャツで過ごせるほどの気温である。ようやく雨が多くはなったとはいえ、今頃はどんな花が咲くんだったかななんて考える。まさか梅雨が明けたら連日35度ってことはないよね。