Cross Cultural, Photo

Floral Friday #157


 この写真は随分前に撮って没になったもの。奥の蕾にピントがいって、見ていてあまり安心できない。それでも今回ポストしたのは、どことなく薄暗い春の初めの天気が懐かしくなったから。

 横浜に住んでいれば、冬の初めから春の初めまでは、カラッとした晴天が続くと暗黙のうちに考える。もちろん時には雨も降るし、曇り空が続くことだってないわけではないが、冬といえば抜けるような青空のように、ついステレオタイプに見てしまうものである。確かに晴天率は高い時期だが、だからと言って必ず晴天が続くわけでもないことくらい理性では分かっている。でも、どこかで晴天を期待しているのだ。
 フランスに住んでいた頃は、冬といえば毎日小雨だったし、その雨だって晩秋の曇った一日に時折ぱらつく雨と、春の強烈な日差しとあられが交互にくるような雨とではまるで違っていたから、場所だけでなく季節で違っていることなど当たり前だと冷静な頭は考える。天気のことを方程式のように考えたって仕方がないのだろう。
 そんなことを考えていたら、少し薄暗い中に咲く白い花が、ジメジメとした空気の記憶の中に蘇ってきた。

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