Bonne journée, Photo

rabbit

誰もいない早朝の森を抜けて草原を見渡せば、たくさんのうさぎの耳がこちらをうかがっていた。ようやく日差しがあたって暖かく食事が出来る時間になったと言うのに、人間という生き物が生活圏に入ってきたので困っているのだろうか。明らかにリラックスしている時とは違って、警戒してピンと立てた耳が朝日に透けてオレンジ色に輝いている。

もはやうさぎ穴に落ちることができなくなった大人には、立ち入ることが憚られるちょっとした楽園である。