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frosted foot

重たくなった右足を前に出そうと靴紐を見上げ
昨日の湿り気に固定された左足を置き去りにして
誰からも小さく目立たないように
夜の間に硬くなった酸素を拾い上げる。
無数に小石が噛んだ茶色のソールの下で
凍った朝からようやく息を吹き返した冬草が
声を上げることも知らずに折れ曲がる。
朝霜を分けて今日を始めるために持ち上げる右足に
それを下ろすための道は待つことをしない。