Bonne journée

Dialogue: 政治

201504-311Written only in Japanese

電車の中でぼんやりしていたり、道を歩いていて前を歩く集団があまりにゆっくりであったりすると、どうしても耳に入ってしまう会話がある。聞いては失礼だと思っても、聞き逃したいない話もあれば、聞きたくないのに聞こえてしまう話もある。

今回は会話とは言い難いが、おそらくは会話しているつもりだろうと取り上げる。

政治家:
「といったことから、私、鈴木太郎は、そのような地域を自分の足で見て回ってきたわけです。そして、こんな話に着目と言いますか気づいたようなそんなわけであります。
おはようございます。私は、鈴木太郎本人でございます。
地域を自ら歩き、地域の方から、こんな話をお聞きしました。子供たちが、もっと地域にチカラを発揮できるような、そんな環境づくりができるのではないか。もちろん、大人と同じように力仕事できるわけではございません。私、鈴木太郎は、子供たちがチカラを発揮できるようしっかりと支援する、そんな環境を準備することができるようにしたい。そんなふうに感じたわけであります。」

通行人:
「なんだ、感想かよ」

政治家:
「…。
おはようございます。私は、鈴木太郎本人でございます。」

少々内容が分かりにくいため要約する。すなわちこうである。選挙が近いので地元の支援者にあいさつに行ったら小学生が(地元の祭りとか清掃といった)地域活動に参加していたが特に自分に考えはない、そんなところだろう。名前を連呼したい気持ちは理解するが、政治の閉塞感とは、案外こんな身近な演説から来るのだろうと感じずにはいられなかった。

なお、名前はもちろんでたらめである。もし、同姓同名の方がいたとしても偶然であるので、気を悪くされないようお願いする次第である。

 

Bonne journée

ダイアローグ: 弾まない

201503-011Written only in Japanese

電車の中でぼんやりしていたり、道を歩いていて前を歩く集団があまりにゆっくりであったりすると、どうしても耳に入ってしまう会話がある。聞いては失礼だと思っても、聞き逃したいない話もあれば、聞きたくないのに聞こえてしまう話もある。

すっかり忘れていたダイアローグシリーズだが、先日、近くにいたふたりの会話を盗み聞いて、急に書くことにした。

「今日、じしんあった?」と先輩。
「んん〜揺れてた。」と後輩。そして沈黙。

何があったのか、会話の進まないふたり。浮かない表情で終始した会話は、会話の定義を見直す必要がありそうなほどに視線が交差しないままに消えていった。僅か数分。明らかに聞こえた会話はこれだけ。あとは小声でひとことふたこと。仕事の合間にする会話とはいえ、あまりに寂しい。

さて、「じしん」とひらがなで書いたのは変換ミスではない。ふたりが去った後でもそれが「自信」であったのか「地震」であったのか、未だ判然としないからである。打ち合わせの席での提案でもあって、出席者を説得できなかったようでもあり、午前中の小さな地震を確かめたようでもあり、その意図はなんとも分からない。ひょっとすると、会話するふたりの間ですら、会話が成り立っていなかった可能性もある。

そして、しばらくして思いあたった。会話である必要すら無かったのだろうと。