
カーテンの隙間から引かれたオレンジ色の線
昨夜オフにしたグリーンの目覚まし時計
ブルーの混じった壁紙に映る微かな影
肩にかけ直すグレーのブランケット
窓の下に流れ続ける銀色の冷気
消えた常夜灯のグレーの文字
白く光る枕元のスマートフォン
緑色のカフェテーブルの広告メール
クローゼットのドアに挟まったジーンズ
公転面からの地軸と同じだけ傾いた枕
遠ざかる窓向こうのヒヨドリの声
当面の執筆をやめている Imperfection という作品の一部を公開します。やめている大きな理由のひとつは内容に満足していないということなのですが、それは同時に、インスピレーションが錆び付いている感覚を持っていることでもあります。
この詩片の最後の3行はどうしても気に入らないのですが、一度部分的に公開することで自分に対してなんらかの変化を期待しています。文章とはひとりでに進化するものなのです。