昨日の雪は、準備の無い横浜や東京には少々多すぎた。あっさりと鉄道や道路などの交通網がダウンした昨年に比べれば、多少は準備で出来ていたとも言えるのかもしれないが、それでも朝から降り続けた雪が午後になって風をともなうようになると、インフラは悲鳴をあげはじめる。実際のところ、10cmの雪は、何もかも想定外のところにあるのだろう。吹き溜まりには30cmもの積雪があり、スタッドレスタイヤを用意していても、慣れないドライバはそれと知ることもなく危険な運転をすることになる。
ある時期に新潟市に過ごした身からすれば、10cmの積雪で全国ニュースになるなら新潟の雪にもっと対策したらどうかという気にもなるが、要は慣れなのだ。地吹雪のようになれば車のライトをつけて速度を落とすとかそんな類のことである。対処ができれば雪の楽しみ方もある。ビオラの雪もこの程度であれば美しいだけだが、これ以上になるなら重くなる前に吹き飛ばしておくほうがよい。
風の強い雪の夜はどこか恐ろしさを感じなくもない。日中とは異なる表情が見えてくる。
華やかなソチとは対照的な夜。
ただ、一夜明ければ現実が待っている。晴れれば雪かき。生活するとはそんなことなのだろう。

