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A Book: あの日、僕は旅に出た

This article was written only in Japanese.

最近は週末を無為に過ごしているようで、どこかいつも落ち着かない。かつては金曜の夜から何かと忙しく、土曜も早朝から動き回り、それがようやく終わるのが日曜の夜だった。週末に動き回るから体を休めるのはデスクワークの平日。逆だろうと誰かが指摘してくれそうな気がして、かえってそれが生きる拠りどころのようですらあった。だったら、かつてのようにまた何かをし続けてれいば良いのだが、その方法が今は分からない。体力の問題でもなく、方法がないというわけでもない。ただ、どこかできっかけを見ようとしない癖がついたのだ。
学生の頃、夜間の危険な工事でお金をいただき、一緒に高いスキーブーツを買った仲間はもうずっと連絡が取れていない。社会人になってすぐ、まだ高いレストランを躊躇していた頃、少しずつボーナスを出し合ってようやく買ったジェットスキーにおかしな名前をつけようと、いつまでもアイデアを考えていた仲間とは、しばらく会えていない。誰もが忙しく、誰もが無為に週末を過ごす。Twitterのくだらないつぶやきと怪しげな広告にふと我にかえるころ、ようやく過ぎた時間を振り返る。そして思うのだ。以前のように旅に出たいと。1泊2000円の4ベッドルームで贅沢な朝食が付いていたとか、湖の向こうが見たいと自転車で走り始めたら、3時間経っても同じ風景だったとか、そんな思い出話を自分に語りかける。それは妙な感覚であり、そしてどこか日常である。

この本、古いバックパッカーなら必ず懐かしく読める。文芸作品ではないから、時にぶっきらぼうな表現や単純化されたイメージに物足りなさを感じないこともない。でもそれで良い。いつの間にか日々を過ごすことと旅が重なりあって、そんな世界の中に自然に入り込むことができるのだ。

書評の時は本の表紙を掲載してきたが、このところkindleで読むことが多く残念ながら物理的な本が手元にない。せめて旅に関連しそうな写真を選んでみた。

最近読んだ本

あの日、僕は旅に出た (幻冬舎文庫)
蔵前 仁一 著

このシリーズでは書籍を取り上げたことによるいかなる経済的利益も得ていない。リンク先はAmazonであるが、これは広く使われているという単純な理由からである。

5 thoughts on “A Book: あの日、僕は旅に出た”

      1. Yes, had come for a conference. It was very nice. Nice to get connected. Thanks

  1. バックパッカーをしたことはないのですが、気持ちがとてもよくわかります。週末を無為にすごしてしまうとそわそわしてマイルドに罪悪感を感じたり、平日職場でリチャージしたり、ときどきふと旅に出てみたくなるところ、同じです。

    1. マイルドな罪悪感!まさにそれです。やっぱり何かを少しだけ変えようかなと思います。

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